田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

KRさんの詩⑧ 蝶々(2009/10/1)

2009-10-01 22:05:01 | Weblog
M画伯の足立山のアトリエで時々見かける詩人のKRさん(上品な若い女性)の詩です。


蝶々

愛に撃たれて

潤ってゆく呼吸
憂いの線の数々

愛が彫刻のように
幼い心を削いでゆく

土壌にあしらわれた
裸足の少女は
朝露を耳に飾り
白い頬をほんのりと
紅く染め上げる

足を奪われた蝶々が
瞬きする羽を休め
また
移ろい渡る姿を
少女は
追い掛ける事はできない

微熱を帯びた頬を
雨に濡れた
冷たい指が触れるように
朝露が伝い落ちる

愛の雨はもう降らず
花は息絶え
土壌に寝転がって

蝶々の夢をみている


 この詩の著作権はKRさんにあります。
コメント
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