石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

今回は、字體の一態毎の作字について記しましょう

2015年03月09日 | Weblog

2月から今日まで、石碑調査は3回で合計5基の石碑の拓本を取りましたが、それ以上に熱中したのは上記に掲載しましたような作字作業でした。勿論これまでにも何年にも渡って作字を繰り返していましたが、今回数えてみたらその作字文字数が7,000文字余になりましたので、この辺でひと段落としました。それと同時進行で、今までの調査した碑文文字を清書したのに、どうしても単純な文字打ち込み間違いやら作字した文字の配置間違いなどを繰り返していましたので、言い訳的に「0.3%の誤字(つまり千字で3文字の誤字)」は御容赦ください。としていましたが、調査した碑文の清書を繰り返すたびに胸のうちに悶悶とした気持ちが高ぶってしまいました。そこで、取りあえずは栃木県佐野市田沼町と栃木県栃木市の訳八十基ばかりの調査済み碑文を再度校正しなおしました。そしてその正確さを、今までの0.3から0.01まで高めるべく校正に校正を重ねてきました。
勿論、所詮は楷書体で記されている碑文文字をご覧のように明朝体で清書していますので、どうしても作字不可能な文字が出てきます、たとえば「木」篇の最後のハネ部分は、その数が多すぎて最初から降参です。(笑)
当然、膨大な数で出てくる異体字はその度に確認していますので、1文字を作字するに時間を費やし、中には1基の銘文を清書し終えるまでに毎夜寝る間も惜しんで向かうも1週間かかることもあります。それでも読めない異体字は、仕方なく全体の読み下しからその文字の意味を推測し、そしてその意味の文字に該当する文字探し、そして異体字探しと、本当に馬鹿なことをしています。尤も、私としてはそれがまた楽しい時間なので、これはもうどうしようもありません。
それにしてもこの頃になって、やっと恩師の言っていた「覚えたのを忘れては駄目ですよ」。と、いう意味がよく判るようになりました。こうして作字した7.000文字のその殆どがどこに置いてあるか、また既に作字済みかは判っているがそれもまもなく限界になりつつあり、苦笑している今日この頃です。
そんなこんなで、ここ1ヶ月ばかりは、調査してきた石碑の整理は全く出来ていなく、少しばかりあせっています。そして気がつけば、もう三月も半ばに入ろうとしています。そろそろまた、本格的に石碑調査に出かけては、その碑文の清書に取りかかりたいと思っています。当然。その前に未整理の碑文を何とかしなければなりませんが‥

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