石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

今回は、栃木県上河内町(現・宇都宮市)にある、鬼怒川の治水碑です

2015年06月30日 | Weblog

今回は栃木県上河内町・宮山田地区の水神神社に建立されている「逆木治水紀功之碑」という石碑です。鬼怒川の治水堰として、昔から宇都宮藩では重要視されていた逆木地区の治水にまつわる話から始まり、後半は地元の二人とその子息人物の当にこの時代の人物の物語です。当然、鬼怒川の防災を語るには欠かせない石碑です。そして感心するのは、これが撰文されたのは大正13年という比較的新しいものなのですが、これを撰文した平塚広義という(当時の栃木県知事を務めた)人ですが、凄い漢文力です。この時代になっても、これだけの漢文が出来る人がいたことに感服しています。こういう碑文に出会えるのだから、まだまだ当分は石碑にこだわって調査して行こうと、心を新たにした次第です。それにしても、よくもまあ、こんな山の上にこんなにも大きな石碑を持ち上げて建てたものだと、変なところでも感心しきりです。

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