ここの所、タイトルにある「石碑調査」についての当ブログにアクセス下さいます方が多くなりましたので、改めて私の石碑調査とその銘文作成過程について述べました内容を下記にご紹介します。
日本全国的に見ても、その地域の人々によって今に現存する石碑をまじめに調査している方を、私は井の中の蛙的生活をしていて、自分だけが石碑を見て満足すれば十分と言う思想で県内限定で訪ね歩いているだけなので、あまり存じ上げていません。多分に、有名な方の石碑や個人的趣味(私もその点では同じです)で特化した石碑を調査している方はインターネットなどの検索で見られますが、それらを拝見して、私的には「そんな、簡単な石碑調査で満足できているの」と思うことも度々です。特に、今や拓本技術は衰えて、満足な拓本を採れる方は本当に少なくなってしまいました。そのためか、近頃ではカメラを使って映像化を試みている方もいるようですが、私にしては「拓本の最大の魅力である、誰がどう採ろうとも拓本は実物大にしか採れない所が魅力」ということを忘れているし、そもそも石碑を調査する前に、その石碑が今なお長い時代を生き抜いている感謝の気持ちで、最初に「綺麗に掃除してあげよう」と思う気持ちもなく調査していること。もう、その時点でロクな銘文転写がなされていないことを自ら宣言しているようなもので、「それで本当に異体字を含めて正確な漢字が読めるの?」と、只々苦笑するばかりです。
もう一度、そんな悩みを抱えていらっしゃる皆様は、石碑調査の何たるかを真剣になって考え、そして実行し、今の世の中の石碑を一基でも多く後世に「文字を正確に!(最も重要視!)」伝える目的で調査して頂きたい気持ちです。ここに記した、私の「石碑調査の方法論(生意気な事ばかり書いてありますが…)」が、少しでも石碑調査に関心を持ちました皆様の参考になりましたら幸いです。
1、小生のHP「栃木県の石仏石碑」で検索し、トップページの「栃木県内の石碑」欄の最初にある「はじめに・石碑調査についての私見」をご笑読下さい。途中、ムッとする文章内容は読み飛ばし下さいまして(笑)。
2、当ブログでは、「石碑文字の清書方法」で検索頂きますと、2018年04月05日に初回(1)が、続いて2018年04月07日に2回目が、そして2018年04月22日に3回目が、そしてその最終編として最後に私が仕上げた石碑内容が2018年05月06日に掲載されています。
3、当ブログでは、「風化石碑の解読と復元ー複写法を読んで」で検索して頂くと(2006年08月03日掲載)もありますが、こちらは今では当たり前の解読法なので、あまり参考になりません。
※いずれにしましても、それらは全て私個人の究極に近い石碑調査の手法について述べてありますので、一読下さいましても多分「特に拓本を採れない人にとっては、参考にもならない」内容だと思います。しかし、こうして自分の趣味として独り黙々と一基毎の石碑に出逢う度に二百年三百年後の人々へ、その拓本と共に、かつての日本にはこうした石碑が日本全国に溢れていたことを知らせることを目的として行っています。そのために、今の私が出来うる石碑文字解読方法の最大限の努力をしています。
※なお、これらについてのご意見や反論などの書き込みなどは、偏に面倒臭いのでご遠慮くださいましたら幸いです。