一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

根子岳 ……錦繍の季節の中で……

2008年11月02日 | その他・佐賀県外の山
《前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした》 この文章で始まる宮本輝の『錦繍』は、私の好きな小説のひとつである。 往復書簡によって、孤独を生きてきた男女の過去が、美しい布を織りなすように語られる。 涙しながら、この愛と再生のロマンを何度読み返したことか…… 今年も「錦繍」の季節がやってきた。 あの、神の手で織 . . . 本文を読む
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