一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

……第153回直木賞(平成27年上半期)受賞作品『流』(東山彰良)を読んでみた……

2015年09月25日 | 読書
第153回直木賞(平成27年上半期)は、 東山彰良(ひがしやま・あきら)の『流(りゅう)』(講談社)が受賞した。 選考会後、 選考委員の北方謙三は会見し、こう語った。(抜粋) 東山さんの『流』は、台湾の複雑さを踏まえながら、汗の匂いと血の色、熱い光がある、欠点のつけようのない青春小説です。 『流』は最初から満票、欠点がない。根底から力がある。小説はこういう力、面白さを持っているものなんだと . . . 本文を読む