一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

平尾台(大平山) ……キキョウやヒオウギに逢いたくて……

2014年07月16日 | その他・佐賀県外の山
ヤスさんに大きな仕事が入り、
6月下旬から7月下旬までの約1ヶ月、
ほとんど休みが取れない状況となった。
よって、しばらくは、単独行の山歩きとなる。


と書いたのは、
6月21日の作礼山登山のときであった。
その多忙を極めているヤスさんから、
昨日(7月15日)、緊急のメールが届いた。

まだしばらくは休みが取れないのですが、
このままだとストレスに押しつぶされそうです。
明日の午前中、無理矢理仕事を休みますので、
どこかの山をお願いします。


山への禁断症状が現れた模様。(笑)
骨折した足首の完全回復まではもう少し時間がかかりそうだし、
仕事で1ヶ月近く山へ行っていないヤスさんなので、
短時間で登れて、気分がスカッとするような山がイイだろう。
そこで、真っ先に頭に浮かんだのが、平尾台。
樹木がないので展望が良く、
気分爽快な眺めが楽しめる。
それに、もうそろそろ、
ヤスさんの好きなキキョウやヒオウギも咲き出しているのではないか……

心配は、天気。
7月16日(水)の平尾台の天気は、
曇りのち雨。
昼前から雨が降り出すようなのだ。
そこで、朝早くに登ることをヤスさんに告げた。

本日、早朝、某所で待ち合わせをし、
平尾台に向かう。
6:25
吹上峠駐車場に到着。
準備をし、ストレッチ。
6:37
出発。

まずは、大平山へ向けて登って行く。


朝は曇りの予報であったが、
太陽が時折顔を出し、まぶしい。


ゆっくり登って行くヤスさん。
「いや~、山はやはりイイですね~」


気分爽快。


太陽と一緒に、青空も現れた。


風が強いが、心地好い。


ヤスさん、花の撮影に夢中。


ほどなく、大平山山頂に到着。
「おおひら」ではなく、「おおへら」なんですね。
とヤスさん。
ホントだ~


山頂からの眺めも素晴らしかった。


今日は、ゆっくり歩きで、展望と花を楽しむ。


平尾台の風景は、いつ来ても素晴らしい。


そして、美しい。


心が解放される。


ヤスさんは、3度目の平尾台だが、
来るたびに益々好きになっているそうだ。


私も平尾台が大好きだ。


平尾台の近くに住む人が羨ましい。


風景を楽しみながら、


ゆっくり歩いて行く。


緑の中の一筋の道。


今日は、あの道を歩こう。


この道から見える風景も、とても素晴らしい。


「いいね~」がヤスさんの口から何度も飛び出す。


下から見る大平山も美しい。




反対側は緑の草原。


こんな風景も大好き。


ここだけに樹木があり、自然が創り出した日本庭園のよう。


「キス岩」に到着。


見る人によって、いろんな解釈ができそうだ。(笑)


再び大平山に登って行く。


いつも思うのだが、日本ではないような風景。


で、ありながら、
子供の頃に見た田舎の風景とも重なり合い、郷愁を呼び覚まされる。


草原の輝き。


こうして、約3時間の散策を終えた。


今日、出逢った花々を少しだけ。
まずは、サイヨウシャジン。


「もう咲いていた」という感じ。


カセンソウの花も多く見られた。


スズサイコもあちこちで見ることができた。


ナワシロイチゴは、「まだ咲いていた」という感じ。


ヤマジノホトトギスに逢うことができた。
嬉しい。


そして、ヒオウギ。


ヤスさんが最も逢いたかった花。


意外に多く咲いていた。
「いや~、感激です」


キキョウも咲いていた。


美しい~


紙風船のような蕾も美しい。


キキョウの花言葉は、
「変わらぬ愛」「変わらぬ心」「気品」「清楚」「誠実」「従順」。


紫のふつとふくらむ桔梗かな(正岡子規)


紫の桔梗の花の里さびし君がおもかげ身にそひ去らず(伊藤左千夫)


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