
6月30日(水)
もうそろそろ裏山(鬼ノ鼻山)にママコナが咲く頃だと思い、
行ってみることにした。
と、その前に……
鬼ノ鼻山の麓に、国指定重要文化財「多久聖廟」がある。
この「多久聖廟」の近くに、
1570年に龍造寺長信が建てた聖光寺という由緒あるお寺があり、
このお寺の池に、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「二千年ハス」が咲く。
「二千年ハス」は正式には「大賀ハス」と呼ばれており、
1951年に、植物学者の故・大賀一郎博士が、
千葉県検見川で弥生時代の遺跡から約2000年前のハスの種を発掘。
その種が発芽し、見事に花をつけたことから、
「大賀ハス」と呼ばれるようになり、全国に広まった。
「聖光寺」の野中寛應住職が、
その「大賀ハス」の種を、2002年に島根県斐川町の荒神谷史跡公園から譲り受けて、
発芽・栽培に成功。
一躍有名になった。
この聖光寺の「二千年ハス」もそろそろ咲く頃だと思い、
鬼ノ鼻山に登る前に立ち寄ることにした。
〈う~ん、ちょっと早かったか~〉
ハスの葉も少なく、花は一輪のみ。
例年よりもかなり遅れているようだ。

それでも、その一輪の「二千年ハス」を愛でる。

横からもパチリ。

斜め方向からもパチリ。

逢えたことに感謝。

隣の池には、
大賀ハスと王子ハスの交雑種「舞妃蓮」も咲き始めていた。


近くには清流があり、
岸辺にはアジサイが咲き、
ホタルも生息しているのだ。

「二千年ハス」を楽しんだ後は、鬼ノ鼻山へ。
“憩いの森”からとりつく。

緑の美しい林の中を歩いて行く。


やがて、“鬼の展望台”に到着。

作礼山(左)と、天山(右)。

左に目を転じ、
八幡岳(左)と、船山(中央)と、作礼山(右)。

一旦下って、登り返す。

途中、ママコナに出逢う。
左側には白花も……

通常のママコナと、

白花のママコナ。

花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように見えること、
または、若い種子が米粒に似ていることが、和名の由来の説となっている。

こちらにも白花のママコナが……

いいね~

鬼ノ鼻山山頂に到着。

“鬼の展望台”を背景にパチリ。

山頂は展望がイマイチなので、
“鬼のテラス”へ向かって歩いて行く。

“鬼のテラス”に到着。

白石平野は、水田の海と化していた。

さらに先へ進む。

ネムノキの花が見頃を迎えていた。

“みはらしの丘”に到着。

ここからの眺めも素晴らしい。

このあと、
ツマグロヒョウモン(メス)を見ながら、散歩道へ。

オカトラノオは、もう終盤を迎えていた。

その代わりに、アキノタムラソウが増えてきた。

鬼ノ鼻山は案外オオハンゲが多い山だ。

コキンバイザサもたくさん見ることができた。



ムラサキニガナの花もピークを迎えていた。

大好きな花なので、嬉しい。

小さな花なので、撮るのが難しい。


そして、こんな花にも逢えた。

まさか、鬼ノ鼻山にこの花が咲いているとは思わなかった。

今日も「一日の王」になれました~


