一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鬼ノ鼻山 ……麓で二千年ハスを見た後、縦走路でママコナの白花を楽しむ……

2021年07月01日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


6月30日(水)

もうそろそろ裏山(鬼ノ鼻山)にママコナが咲く頃だと思い、
行ってみることにした。
と、その前に……
鬼ノ鼻山の麓に、国指定重要文化財「多久聖廟」がある。
この「多久聖廟」の近くに、
1570年に龍造寺長信が建てた聖光寺という由緒あるお寺があり、
このお寺の池に、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「二千年ハス」が咲く。
「二千年ハス」は正式には「大賀ハス」と呼ばれており、
1951年に、植物学者の故・大賀一郎博士が、
千葉県検見川で弥生時代の遺跡から約2000年前のハスの種を発掘。
その種が発芽し、見事に花をつけたことから、
「大賀ハス」と呼ばれるようになり、全国に広まった。
「聖光寺」の野中寛應住職が、
その「大賀ハス」の種を、2002年に島根県斐川町の荒神谷史跡公園から譲り受けて、
発芽・栽培に成功。
一躍有名になった。
この聖光寺の「二千年ハス」もそろそろ咲く頃だと思い、
鬼ノ鼻山に登る前に立ち寄ることにした。

〈う~ん、ちょっと早かったか~〉
ハスの葉も少なく、花は一輪のみ。
例年よりもかなり遅れているようだ。


それでも、その一輪の「二千年ハス」を愛でる。


横からもパチリ。


斜め方向からもパチリ。


逢えたことに感謝。


隣の池には、
大賀ハスと王子ハスの交雑種「舞妃蓮」も咲き始めていた。




近くには清流があり、
岸辺にはアジサイが咲き、
ホタルも生息しているのだ。


「二千年ハス」を楽しんだ後は、鬼ノ鼻山へ。
“憩いの森”からとりつく。


緑の美しい林の中を歩いて行く。




やがて、“鬼の展望台”に到着。


作礼山(左)と、天山(右)。


左に目を転じ、
八幡岳(左)と、船山(中央)と、作礼山(右)。


一旦下って、登り返す。


途中、ママコナに出逢う。
左側には白花も……


通常のママコナと、


白花のママコナ。


花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように見えること、
または、若い種子が米粒に似ていることが、和名の由来の説となっている。


こちらにも白花のママコナが……


いいね~


鬼ノ鼻山山頂に到着。


“鬼の展望台”を背景にパチリ。


山頂は展望がイマイチなので、
“鬼のテラス”へ向かって歩いて行く。


“鬼のテラス”に到着。


白石平野は、水田の海と化していた。


さらに先へ進む。


ネムノキの花が見頃を迎えていた。


“みはらしの丘”に到着。


ここからの眺めも素晴らしい。


このあと、
ツマグロヒョウモン(メス)を見ながら、散歩道へ。


オカトラノオは、もう終盤を迎えていた。


その代わりに、アキノタムラソウが増えてきた。


鬼ノ鼻山は案外オオハンゲが多い山だ。


コキンバイザサもたくさん見ることができた。






ムラサキニガナの花もピークを迎えていた。


大好きな花なので、嬉しい。


小さな花なので、撮るのが難しい。




そして、こんな花にも逢えた。


まさか、鬼ノ鼻山にこの花が咲いているとは思わなかった。


今日も「一日の王」になれました~


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