一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……カキラン、ホソバシュロソウ、マイサギソウなどが咲き始めた……

2021年07月02日 | 天山・彦岳


7月1日(木)

今年(2021年)も半分が終わった。
年齢と共に、「光陰矢の如し」感が強まってくる。
毎日をちゃんと意識して生活していかないと、
あっと言う間に一年が終わってしまう。

今日は私の公休日。
明日からしばらくの間、天気が崩れそうなので、
「晴れ」の今日は、午前中に山へ行って、
午後から映画に行くことにする。
昨日は鬼ノ鼻山に登ったので、
今日は天山に登ろうと思う。
もうそろそろ夏の花が咲き出す頃だから……

今日は、久しぶりに、上宮登山口から登ることにする。
駐車場には1台の車もなかった。
今日も静かな山歩きが楽しめそうだ。


出発。


上宮の池の周囲は、アジサイが見頃を迎えていた。


ゆっくり登って行く。


登山道の両側は草刈りがなされており、歩きやすくなっている。
だが、これから咲き出す山野草も刈られており、複雑な思い。


しばらく登ると草刈りの箇所は終わっていた。


オカトラノオや、


コバノギボウシの花を見ながら登って行く。




いつもの場所でパチリ。


ここから先はハンカイソウの小径なのだが、


まだ蕾ばかりで、開花したものはなかった。


あめ山分岐を通過。


分岐からしばらく登った所で、


振り返る。
あめ山が美しい。


天山山頂に到着。


展望は、まずまず。
雲仙と多良山系の山々まで見えた。


佐賀平野は水田と化していた。


さあ、稜線散歩へ。


ヤマトキソウは終盤を迎えていた。
残っていた花をパチリ。


モウセンゴケは今がピーク。
保水力が高い天山の稜線では、至る所で見ることができる。


咲き始めたオトギリソウや、


キュウシュウコゴメグサは、
少しずつ数を増やしていた。


稜線のハンカイソウは、


開花を開始していた。


早く、早く。


ホソバノヤマハハコは順調に育っているし、


マツムシソウも開花準備を整えていた。


なんと、ホソバシュロソウがもう咲いていた。


嬉しい。


カキランは、(天山は標高が高いので)まだ蕾が多かったが、




天山で一番早くカキランが咲く場所へ行ってみると、


一輪だけ咲いている株を見つけた。


いいね~


よ~く探すと、
2輪咲いている株も見つけることができた。


角度を変えてパチリ。


正面からもパチリ。


最高の気分。


いつもの場所で、
こんな風景や、


こんな風景を見ながら珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


山頂へ戻る途中、


クモキリソウを見つける。


他の山ではすでに終わっているが、
標高の高い天山の稜線では、まだ咲いていたのだ。


なんだか得した気分。


咲き始めたマイサギソウも見つけることができた。


もう少ししたら、華麗に舞い始めるだろう。


山頂に戻り、


ちょっとだけオオバノトンボソウの咲く散歩道へ行ってみることにする。


先日(6月23日)とは違い、多くのトンボが飛び交っていた。(笑)


こちらにも、


こちらにも、


同じ日に、同じ山で、
クモキリソウと、マイサギソウと、オオバノトンボソウを見ることができる幸せ。


どれも花期が微妙に違うので、この幸運に感謝したい。


今日も「一日の王」になれました~

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