一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……冠雪した地元の山で、今年(2013年)の「登り納め」を……

2013年12月25日 | 天山・彦岳
年末年始は仕事なので、
今日が、今年の「登り納め」。
午後から用事があったので、
午前中に近くの山に登ろうと思っていた。
さて、どの山にしようか……と思案していたところ、
朝早くに、ヤスさんから、
「冠雪した天山が見えます。今日は仕事なので、登山できないのが残念!」
というメールが届いた。
このメールで、私の登る山が決定。
ヤスさんに、
「すみません。これから天山に登ります」
という返信をした。

小城市晴気地区から見た天山。
山頂部がそれほど白くなっていないが、
この程度でも、登ってみると、けっこうな積雪であることが多い。
楽しみだ~


旧・晴田小川内分校(現・河内野外研修センター)を通過した頃から積雪が見られ、
そこから5分ほど車で走った地点から、道はアイスバーンになった。
ここで車を降り、登山靴に履き替え、歩き出した。


雪が美しい。


滑らないように気をつけながら歩いて行く。


こんな日に、この道を歩いているのは、たぶん私だけ。


雪の美しさをたっぷり堪能しながら歩いて行く。
なんて幸せなんだろう。






上宮駐車場はもうすぐ。


当然のことながら、一台の車もなかった。


登山道には、たっぷりと雪がある。
嬉しい~


上宮も雪に埋まっていた。


池も結氷していた。


雪を踏む感触が心地よい。


なんて幸せな気分なんだろう。


あめ山分岐を通過。


しばらく登って、振り返る。
いいね~


もうすぐ山頂。


雪が深くなってきた。


天山山頂に到着。


振り返ると、自分の足跡が……


素晴らしい眺めを楽しむ。


稜線散歩へ出発。
雪の深さは、40~50cmはありそうだ。


至る所に、風と雪で創り上げたオブジェがある。


まさに芸術。


小動物の足跡がたくさんあり、楽しい。


街の人々は、山頂にこんな別世界があることを知らないだろう。


斜面には、小動物たちの足跡ばかり。


きっと運動会でもしていたに違いない。




近くの山で、雪山を楽しめるなんて、なんて贅沢なんだろう。


楽しくて、しかたがない。


天山北壁へ至る斜面は、ノートレース。




私の足跡だけができる。


本日の天山北壁。
険しいぞ~(笑)


美しく広がる雪原。


こんな風景を楽しみながら、珈琲タイム。


最高のひととき。


さあ、そろそろ戻ろうか。
小動物の足跡をたどって歩くことにしよう。


軽やかな小動物たちと違って、私の足は雪の深みへ。(笑)


振り返って、私の足跡を見る。
足跡さえ、美しい。


雪の天山を独り占め。


たっぷり楽しませてもらった。


名残を惜しみつつ、山を下った。
約4時間の山歩きだった。
今日も「一日の王」になれました~


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