一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

桜山(佐賀県武雄市) ……市街地のすぐ傍の低山で、極上の紅葉を楽しむ……

2023年11月28日 | その他・佐賀県の山


11月27日(月)

紅葉は光が当たることで輝く。
どんなに素晴らしい紅葉でも、
曇天で光が当たらないと、美しさは半減する。
なので、紅葉を楽しむ第一条件は、晴れていること。
今日は午後から仕事であったが、朝起きると晴れていたので、
紅葉が見頃を迎えていると思われる武雄市にある桜山へ行くことにする。
山名は「桜山」だが、この時期は「もみじ山」になるのである。

武雄温泉に到着。
我が家から車で20分~30分で着くので、かなり近い。
温泉の入口に立つ朱塗りの楼門は、
1915年(大正4年)に建築され、
2005年(平成17年)7月22日に国の重要文化財に指定されている。
竜宮を連想させる鮮やかな色彩と形で、天平式楼門と呼ばれ、
釘一本も使用していない建築物として有名。
この武雄温泉楼門を設計したのは、
佐賀県が誇る建築家・辰野金吾(1854年~1919年)で、
東京駅、日銀本店、両国国技館なども彼が設計している。
実は、この楼門と東京駅には深い関係がある。(興味ある人はコチラから)


2ヶ月前に、仲里依紗が、この武雄温泉に来ていた。
東彼杵に実家のある仲里依紗は、
比較的近くにある、佐賀県の嬉野温泉や武雄温泉によく来ているようだ。
(武雄温泉は4:08頃に登場)


『千と千尋の神隠し』のモデルの一つになったとも言われている、
武雄温泉の楼門と館。




桜山は、この武雄温泉に背後にある岩峰なのである。




出発。
色とりどりの紅葉を見ながら、ゆっくり歩いて行く。










ツワブキの花も咲いている。


ここからは、紅葉ロード。


ちょうど見頃を迎えていた。




素晴らしい。




これほどの紅葉なのに、誰もいない。


すべて独り占め。


なんという贅沢。


道も赤く染まっている。


私の躰まで赤く染まってしまいそうだ。




「赤」の中に「金」が混じる。


光が創り出すマジック。


振り返る。


そして、しばし立ち尽くす。


言葉にならない。


そこから先は、紅葉はまだこれから……という感じ。


それでも十分に楽しめる。


山の方へ入って行く。
この辺りから、また素晴らしい紅葉が始まる。


市街地のすぐ傍の(誰もいない)低山で、これほどの紅葉を楽しめるとは……








紅葉越しに御船山を眺める。
いいね~


山頂を目指して登って行く。


この道は、九州オルレの武雄コースにもなっており、
青と赤のリボンや、木製の矢印があちこちにある。


桜山山頂(標高116m)に到着。


山頂は、大きな二つの岩に挟まれた鞍部にあり、




眺めも素晴らしい。
右奥に見えるのが(私の裏山)「鬼ノ鼻山」で、
左奥に見えるのが(私のホームマウンテン)「天山」。


再び紅葉を楽しみながら下って行く。


これほどの紅葉なのに、誰にも会わない。
(結局、下山するまで誰にも会わなかった)




紅葉。


黄葉。


紅葉と黄葉とのコラボ。


いいね~


その後も、紅葉と黄葉を存分に楽しんだ。






もうすぐゴールだが、


ギリギリまで楽しむことができた。




武雄温泉の新館に到着。


振り返ると、先程までいた岩峰が見えた。
今日も「一日の王」になれました~


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