副題は、”コミュニケーションのための基本スキル”とあり、
著者の高島康司氏のはじめによると、日本キャリア・コンサルタント協会(JICC)
が、国際英語コミュニケーション検定試験を実施することになったとある。
この本が出たのは、2006年だ。検索してみたが、似た協会はあるようだが、
該当するものが見当たらない。ホームページもない。もちろん、上記の検定試験も
見当たらない。会長が、ケント・ギルバートということだが、どうも今は活動して
いないようである。
しかし、著者の高島康司氏のブログは、最近は、放射腺測定記録を載せたり
チェルノブイリの2006年のNHK番組が出てたりして、結構人気が
あるようだ。
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
さて、ちょっと、ミステリーな部分があって、うれしくなるのだが、
この書に興味を持ったのは、グロービッシュに近い発想で、日本人が
コミュニケーションを重視して、本当に必要なスキルとは
何かと考えて書かれたものではないかと感じたためだ。
実際、この本自体は、ユニークで、結構、良く書けているから不思議だ。
著者の国際英語の会話の基本原則が次の5つだ。
1.中学3年程度の文法と語彙を徹底的に駆使する。
2.一言で要約せず、情景が目に浮かぶほど具体的に詳しく説明する。
3.会話を続けるためのだけの質問は連発しない。
4.会話ではかならず話題を提供する。
5.過度に相手に気を使わない。
また、シンプルでわかりやすいライティングの基本は、次の3つだ。
1.語の水準(文法)
2.文の水準(英文の自然なスタイル)
3.パラグラフの水準(起承転結)
上記にもとづいて、ライティング練習問題なども、中々、良い例文が
出ていたりする。英文スタイルとして、慣用フレーズ+本体+詳しい説明+挿入句
というスタイルの説明もわかりやすい。発信型の英語、コミュニケーション重視は、
グロービッシュに通じる思いも感じられた。
ミステリーな部分もあるので、他人にはお勧めできないが...
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