今年になって、洋書だけでなく、和書も並行して読んでいるが、
海外ミステリーの和書は、何と、4年ぶりだった。
選んだのは、パトリシア・コーンウエルの捜査官ガラーノだ。
パトリシア・コーンウエルは、和書も洋書も一作ずつ読んだことが
あるが、どちらも、それなりに面白かったのだが、少し、自分の嗜好
と違うせいか、一作で終わってしまっていた。
おそらく、やたら、冗長に感じたり、検死のシーンなど専門用語が
多かったり、女性主人公への感情移入ができないとかの理由だった
のかも知れない。
今回の捜査官ガラーノを読んでみて、思ったのは、同じ人の作品?
というのが正直な感想だ。雑誌に連載されていたせいか、ページ数
の制限もあり、簡潔に書いてあるとのことだったが、本当に薄いし、
冗長なところがない。2日で読み終えることができた。
しかし、AMAZONの書評に中には、「読み終えた瞬間、本を壁に向
かって投げたくなった」 という、恐ろしいレビューもあったという。
おそらく、パトリシア・コーンウエルファンには許せない作風の変化
なのだろう。
パトリシア・コーンウエルファンではない自分にとっては、まあ、これも
ありかなという感じだが、好きな作家が、以前と同じ輝きを失った時の
落胆の大きさは、わかるような気がした。
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