藤沢周平の本著を読んでみた。
最近、NHKの大河ドラマで、『べらぼう』を見始めた。
大河ドラマを見るなんて、本当に久しぶりだ。そして、
見続けている。
理由は、時代劇であること。ストーリーも中々、面白いから
だろう。
本屋にも、蔦屋の特集本が出回っている。
そんな中で、読んでみたくなったのだが、読み終えて驚いた。
10年前に読んでいたことがわかったのだ。
その時の感想が下記の通りだ。
”歌麿の生活を想像して、見事に再現した作品。
写楽の謎にも迫る部分があり、浮世絵小説として、
興味があった。
時代小説として、山本周五郎と比較されるが、山本の天才に比べ、
地味であり、題材の妙で読ませる感じがした。
その蛋白な雰囲気は、歌麿の生活そのものに現れている気がした。”
何とも、10年前と今では、ちょっと、異なる感性になっている
のかもしれない。
歌麿は、好色漢の代名詞とされるが愛妻家の面もあった。
そういった違う歌麿を描きたかったと藤沢は述べている。
今回、感じたことは、女性をこよなく愛したが、表面的な美しさ
よりも、内面や人生から、現れた艶などを描きたかった絵師では
なかったか。
また、妻を愛したが、女弟子とは再婚はできなかった。
その違いは、何だろうと考えさせる物語だった。
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