宮部みゆきの「孤宿の人」を読了した。
裏表紙に著者の時代小説最高峰、感涙の傑作。と
書いてあった。
なるほどと思わせる作品だ。正直言って、今まで
読んだどの作品とも異なる不思議な作品でもあった。
不幸な少女、「ほう」が、やさしい人たちに出合いながら
生きてゆく姿が描かれる。
一方、幕府から押し付けられ幽閉された者を悪霊と
領民たちは恐れおののく。
その通り、次々に恐ろしい事件が発生する。
この二つが、柱になるのだが、いったい、どうなるのか、
謎に包まれた話の展開になるのだ。
「ほう」という珍しい名前が、感涙につながるから
不思議だ。
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