それほど難しい本ではないので偉そうに言えることではないが、
池波正太郎の剣客商売を全巻読破した。
全16巻+番外編3冊の19冊になる。
剣客商売には、引きつけるものがある。
TVのドラマでも藤田まことや北大路欣也の魅力ある役者が演じたが、
主役の小兵衛の魅力につきるのではないかと思う。
通常、剣客というと、バリバリの剣客が果たし合いを勝ち抜くという
ことなのだが、小兵衛は、すでに引退して、60歳くらいから物語は
始まる。
そして、後妻に若い奥さんをもらい、悠々自適なのだが、好奇心旺盛で、
かつ、おせっかいな性格で、いろいろな事件に首をつっこむのだ。
周りの登場人物もユニークでおもしろいのだが、やはり、この小兵衛の
魅力が、剣客商売の魅力なのだと思う。
老いても、これだけ、強かったら良いなあという妙な憧れをもつから不思議だ。
子供が、ヒーローをまねて、マントをして走るかのように、
何十年ぶりかで、素振り用木刀で素振り(50回くらいだが)をしてみた。
次の日、筋肉痛になってしまった。やはり、剣客と剣道経験者では、
大きな開きがあるようだ。
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