アカデミー賞を受賞したとのことで、再度、映画放映されだしたので、
「君たちは,どう生きるか」を、先月、見に行った。
平日だったせいか、数えるほどの人数で、しかも、私も含め、中年以上
が多かった。
映像は、さすがという美しさだった。7人の小人ならず、7人のおばばが
出てくるのが面白かった。声優に豪華な俳優陣をふんだんに使っている
のも、面白かった。
ストーリー的には、今までにない新規性は薄かったが、ジブリ的
ファンタジーを楽しめた。
表題になった「君たちはどう生きるか」の本が映画の中で、最後に
出てくるのだが、著者が、吉野源三郎と山本有三の共著になっている
のが気にかかった。
山本有三は、中学の頃に読んだ「路傍の石」に感動した記憶がある。
調べたところ、山本有三が、体の具合が悪く、吉野に委託して作成
されたらしい。当初は、共著と表記されていたが、途中から、吉野の
名前だけになったらしい。
小説の「君たちはどう生きるか」も気になって、読んでみることにした。
戦時中に、子供たちに読ませる本がないということで、作成されたらしい。
ぎりぎりのところでの、軍部に対する抵抗もあったのかも知れない。
児童文学のようで、哲学的な要素もあり、不思議な感じを覚えた。
山本有三が書いていたら、ちょっと、違った感じになっていたかも知れない。
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