読売新聞のお勧めの本紹介を最近、注意しているが、
この本も、その中で、興味を持った本だ。
表題作の「押絵の奇蹟」は、江戸川乱歩をして、
「グツと惹きつけられてしまった...私は読みながら
度々ため息をついた。」と言わしめた。というから
興味を持つのも当然だ。
「氷の涯」「押絵の奇蹟」「あやかしの鼓」の短編集
なのだが、それぞれが、長さが違うのも不思議だが、
どれも、怪しい夢野久作ワールドなのだ。
「あやかしの鼓」が、1926年で処女作なのだから、
自分が生まれるずっと前、100年近く前の作品なのだが、
古い感じがしないのが不思議だ。
読んだことのない小説を読みたくなったら、読んでみる
のも良いだろう。
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