驚くべき才能の塊の作家が現れたものだ。
デビューして5年、まだ、35歳という。
香港で、一人の少女がビルの屋上から事故で落ちた。
日本人の青年は、恋人だった少女の死の原因を
調べるため、建築学院の交換留学生として、
香港の地を再び踏む。
当時、香港は、英国から中国へ返還されようとしており、
一国2制度など信用しない学生運動が起きていた。
香港の問題、現代、将来を描いただけでなく、人間として
の生き方、恋愛までも、描いている。
これだけ、重厚な作品を読んだのは、久しぶりのような
気がする。他の作品も是非、読んでみたいものである。
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