陽炎や名もしらぬ虫の白き飛ぶ
陰老だ毛も白き主薄毛飛ぶ
梅に明る夜ばかりとなりにけり
白け気味呆る余ばかりまつりごと
蚊の声す忍冬の花の散るたびに
かの声す忍苦の血潮散るたびに
月天心貧しき町を通りけり
党慢心まず敷く道を放りけり
陽炎や名もしらぬ虫の白き飛ぶ
陰老だ毛も白き主薄毛飛ぶ
梅に明る夜ばかりとなりにけり
白け気味呆る余ばかりまつりごと
蚊の声す忍冬の花の散るたびに
かの声す忍苦の血潮散るたびに
月天心貧しき町を通りけり
党慢心まず敷く道を放りけり