棚田跡の葦草を刈り払って片付けた後、地面にへばりついている枯葉を掻きとって集積した。昨日の降雨による出水があるから地表はグチャグチャである。
乾燥していれば集め易かったのだろうけど、熊手で濡れたのを掻き取ったのだが、これが意外に大量だった。
考えてみれば耕作を放棄して以来、葦草が全面を覆ってしまったことで枯葉も分解が進むはずがない。微生物の働きに委ねるとしても、日光の届かない暗く温度の上がらない地表では無理からぬ状況である。
ほりあげた田土を土手の構築に利用しなければ掻き取る理由も無いのだけれど、土手に積み上げる土の中に枯葉や残渣が混じると漏水の原因になるから、手間でも手抜きは出来ない。
汗ばむ陽気の中で何とか終了したから、次回からはようやく掘り上げかかれる。この時期、もう産卵するトンボはいないと思っていたのに、地表に薄く張った水面に連結したまま産卵しに来るトンボが多かったのには驚いた。アキアカネなのだが、これで貯水できれば来期にならずしてヤゴの生息は可能なのがわかって、尻を叩かれた気分でもあるがニヤケてもいただろう、きっと。