トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*目を閉じて

2010-11-10 | 花の下に長居

Photo目を閉じて蜂の愛撫を耐え忍ぶ首筋触れる羽風に足に

目を閉じて身体に浴びる初冬の陽温き布団の愛す人肌

目を閉じて森のざわめき聴き取れば一人の我も雑踏の中

目を閉じて耕起の体休めれば帽子に止まるトンボも重き


葦角

2010-11-10 | 感じるままの回り道

Photo  「葦角」なんて名詞はほとんど死語に近いだろう。俳句の季語になってはいるが、読み手で実物を知っている人もきっと稀なはずだ。

 葦原になってしまった棚田跡を掘り返すと出てくる出てくる。特にこの時期は、来春に芽生える芽が土中に埋もれているから、鍬で掘り起こすと随所にその姿を現してくる。

 一見、筍の様で、剥いてみると身は白く軟らかい。毒は無いと思えるから食べてみたい誘惑に駆られもするのだが、折り取って、しげしげと眺めてみるだけで終わってしまった。

 でも、見れば見るほど「角」にそっくりである。小生的には「葦筍」の方がピッタリ来るが、文芸の範疇なら「葦角」の方がお似合いのようだ。