高校時代、ワンゲル部で一緒に山に行っていた横浜の友人の近況が放映された。500回の記念番組として取り上げられたのだから大したものである。
山で寝食を共にしたばかりでなく、教育実習時の無料宿舎として新婚の家に泊めてくれた御大だ。ご夫婦とも昔と全く変わらない姿で写っていたが、子育て時代の二重保育・三重保育など、綱渡りの毎日を思うと「苦労が稔ったなあ!」の一言に尽きる。
申し合わせた訳ではないが、小生も結果として似たような進路を取ったことになるけれど、生活の質という点では小生は足元にも及ばない。友人は「人生の楽園」そのまま、小生は「苦楽園」そのものの、生活の質には全く寄与しない活動である。
これも先見の明や計画性など、日々の蓄積の結果の違いなのだろうけれど、同じ釜の飯を食った友人が、あのような第二の人生を送っていることは羨ましくも嬉しい便りだった。ただご本人が電話で話ししていたが、さすがに禿頭は禿しかった。いえ激しかった。