トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*深き秋

2010-11-16 | 小父のお隣さん
                        
                                              
                 
      紅ならぬ紫染めてヤブマメの花は装う秋の陽射しに
   
      ヒメジョンに飛び交うタテハ折々に止まりて休む花揺れる原
                                       
      ここかしこ蜘蛛の巣からむ秋の山今日はおでこにジョロウグモ貼る
                    
      秋草を刈れば見えたり水仙の葉先一寸のびて天突く

穴惑い

2010-11-16 | 性向有毒の翁なれば

Photo_2  立冬も過ぎたのに、まだ蛇が出没する。オオスズメバチも数は減ったものの、気温が上昇すると飛行が確認できた。

 季語に「穴惑い」とあるけれど、これは彼岸過ぎても穴に入らず徘徊している蛇のことを言うとあるが、季節は既に立冬を過ぎている「穴惑い」も甚だしい。

 朝に通った時は痕跡も無かったから、気温が上がり、更に新設の真っ黒なアスファルト路面の暖かさに魅せられて出てきた蛇なのだろう。路面からの温感が太陽光毛布みたいに感じたのだろうが、無残にもペッチャンコになっていた。名実ともに「山呵呵死」になってしまった。

 これが煩悩や誘惑に魅せられると「とんだことになる」との見本か…。心したい。

  惑い蛇小春にひかれ春はなし    なむあみだ小春に惑い日干しかな