台風一過の空の雲を眺めていたら赤いリンゴが目に飛び込んできた。熟すには時期尚早だがと思いながら「頂くか」と立ち上がって覗き込んだら、上半分が腐っている。
東北の復興を願い頑張って色付いたのではなかった。小生的には「赤いリンゴに唇寄せて…」の歌の様にイメージしていたのだが、美空ひばりの「りんご追分」のイメージになってしまった。
品種は「国光」で酸味の勝る硬いりんごだが、リンゴらしいリンゴで「王林」と共に好きなリンゴなのだ。傷んだ所を切り捨てれば食べれないことはないが、今の日本を象徴しているリンゴに思えてきた。
下々は、少しでも早く実りを上げなければと必死なのに、上は腐りきって手の打ち様がない。「国光」が感じられないし「国興」も期待できない。我が祖国は、被災地に任せた「酷興」の真っ只中だ。そんな中、7月としては記録的大型台風が逸れてくれたのは天の恵みか…。
722人永田策なし人で無しなでしこ凱旋魁皇引退