早朝、留意していたはずなのに羽化を見逃してしまった。今日は山椒の葉裏で羽化した。空蝉の特徴は確認などしなかったが、上部のリンゴの枝にクマゼミがいたから「クマゼミだろう」。
この夏の家の周囲は、虫の音が例年に比較して本当に少ない。リンゴの樹に群れて鳴いていた昨年までとは全く異なり、27日にようやくクマゼミが庭で鳴いた。未明に聞いたミンミンゼミ以来である。テレビ番組でも「セミが鳴かない」と報道しているから全国的のようだ。
今日、28日は朝からセミの合唱が聞こえる。アブラゼミもクマゼミも一緒だが、既に春先のオオスズメバチ捕獲数の極端な減少は、こんな異常の前触れだったかもしれない。
鈴虫やキリギリスもそうだが、この分だとクツワムシやアオマツムシも聞けないかもしれない。まさか放射性降下物のせいでもあるまいと思うのだが、そう確信が持てないのが、今の日本の現状だろう。成人した頃に読んだ「沈黙の春」をうっすらと思い浮かべてしまう。
奇しくも深夜帯で「放射性廃棄物」についてのドキュメンタリー番組があった。どこの国でも同じようなことをやっている。と思っていたら「事故車両の粉砕埋設」や「爆破・自動小銃乱射」がニュースになっている。今年は涼しい夏である。