トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**万瘍衆   温故痴新編

2011-07-30 | 大震災

 四つの船はや帰り来としらか付け朕が裳の裾に斎ひて待たむ     孝謙天皇

     黄泉の船もし還り来ば白飯つけ我が喪の父祖地斎ひて待たむ  いちる

 今日よりは顧みなくて大君の醜の御楯と出で立つ我は          防人

     今日よりは顧みなくて大災に四方の御楯で生き経つ我は      断涙

 世間は数なきものか春花の散りのまがいに死ぬべき思へば      大伴家持

     世間は数亡き者が春花と散るを紛うて死ぬ辺来重い場       亡膳

 なでしこが花見るごとにをとめらが笑まひのにほひ思ほゆるかも   大伴家持

     撫でし子に花挿すごとに乙女らの笑まいのにおい頬緩むかも   鼻下爺さん