薄化粧角を隠して錦帯裳裾黄金の富士は白無垢
大掃除古きテープのカンツォーネ聴けば妖しき六十路の胸は
大掃除するほどもなき寝たままで手は届きたる仮設の庵
冬至過ぐ米一粒と祖母の言う日差しの伸びは明けて知るなり