徐竹作業を進めていると、オレンジ色が目に飛び込んできた。倒れている竹を取り除いたら、それはクチナシの実だった。
日当たりが悪い場所だったから実は3個しかなかったけれど傷みもなく鮮やかである。拠点にあるクチナシは虫害で葉の痛みも激しかったけれど、この樹の葉は綺麗だ。
小生はクチナシご飯やキントン等に利用することはないから、蛾の食草として見ているだけなのだが、会友には利用するのが2名いる。刈り払わないように支柱を立てた。
槍で突く箱罠の中目が合えばなれも生きたき一つの命
箱罠のつぶらな瞳目を剥いてかぎ爪掻いて戦ういまわ
無常なり籠の世界で世を終えてぬいぐるみのごとただ其処にあり
罠の身に恨みつらみは無いものの生業人の無念も知れば
数頭を駆除してみても変わらねど一作徒労は我らが飢ゆ る