抜去と搬出に彼岸の頃の日差しは堪える。朝晩、いくらか涼しくなり身体の頑張りが緩んだためなのかたかだか32℃、33℃の気温や日差しが辛く感じて来るのでどうしても作業量は減る。中年の頃は半日で泥水池2枚程度は処理していたのにこの頃は複数回でようやく決着となるのだった。池に入ったら中央部にクチボソが横になっていた。まだ新鮮だったが呼吸は無い。泥上げが少なくなり水温の上昇が早いのでやられたのだろう。でもまあ、多少は生息している事は確認できた。
泥水池3の植生調整も今回で3日目、夜這い草の最大繁茂部と決着をつけた。株元の根張りはそれほど強固では無いものの節々から発根しておりそれが緻密に張り付いているし長く伸びた細い茎と言うべきか多くのランナーは畔のミゾハギと絡み合っており引き抜き難い。そんな状態なのでまずは三本鍬で地上部を鋤きミソハギと別れさせまとめ、それから抜根しなければならない。泥中の侵入は深くは無いものの数が多いので抱える泥の量も多く、この重さが移動で難儀するのだ。「泥落し」し多少は軽くする手もあるけれど少しでも「泥上げ」したいから「泥は落とさない様に」と陸に上げるのである。
早くに場外搬出を行わないと威之志士様の跋扈蹂躙に遭い周囲の構造まで破壊されるので域内に残すのは避けたいのだが水分を抜かないと重くて作業が難渋するからしばらくは放置して乾燥させねばならない。この日の作業面積としては畳2枚分程度だったものの泥中を曳き歩き引き上げる重さに耐えてようやくワッパカとなった。泥水池は終了したが場外搬出は残っており更に上棚の棚田部の植生調整が舞っている。まあ、何とモテる孤爺である事よ・・・。泣いた、ではなく短時間でも汗泥まみれであるから泣いたに等しいわい。