隣同士であるものの谷筋が異なるから水見回りもパスする事の多かったトンボ池に立ち寄ったところ夏草の大繁茂だった。通路はヌスビトハギなどのヒッツキムシ系は時折排除していたものの9月に入っての草勢はすさまじいものだった。放りだせる状況でも無く鎌と三本鍬を携えて植生の調整に入った。ウシノヒタイ、カサスゲ、コナギなどが主だったがカサスゲの抜去には何時も難渋させられる。作業は結果的には半分だけで残りの半分は後日と言う手太楽だけれど池の中央部に入れたミソハギを水際に移植した。これは「水域の水面空間を広くしておきたい」事に尽きるし水中の藻類は別にして水面空間が広い方がトンボは集まり易い。池の中央には小島もあって羽化する場所に困る環境でも無いのでここは飛翔空間のストレスを減らした。
水域内中央部にミゾハギが無ければ取り除きたい植生は容易に手当てが出来るのだ。水域内で大株に育ったミソハギの株内に入り込んだ夜這い草などはミソハギの株ごと抜かないと選別排除できないのである。この池も結果的に2日掛かりになる事は必至である。池中央の小島にアシの繁茂が目立つのでこれを根元から1本1本切り取る作業を思うとため息が出るけれど全ては身から出た錆、地から出た茎であろうぞえ。