春を迎えれば降雨の時間も増える。昨秋の出水で取水升上流部に土砂崩れがあって河床に押し出された土砂の量は孤爺の努力では復旧は無理だ。しかし、この結果は取水部の河床を荒らして機能を崩壊させる兆候も出てきたのである。これ以上、河床の安定が損なわれると取水できなくなって年齢的にも取水機能を復活させるだけの作業体力は無い。そこで「転ばぬ先の杖」、いいえ「崩壊する前の一手」として上流部の河床安定化作業に踏み切った。これを行わなければおっつけ取水は不可能となりフイールド環境も終焉となるのだ。
まずは沢に倒れて朽ちるに任せていた倒木を分断して侵食流路に段差工の横木として運ぶ。10数年以上は経過した倒木ではあるが心材はしっかりしており流砂防止のダム使えるし堆積すれば河床の高さを上げられる。ここの侵食路を防止しておかないと増水時に取水升左岸を水流が走り河床を下げて取水不可能になるのだ。倒木の幹3本で段差工の設えをしたのだが杭が無いので据えて様子を見ただけである。河原の上を侵食溝まで運ぶのにトビ1本だったから意外と時間を要してしまった。牽引器を使用すれば体力的にも安全に作業が可能なのだが土木用資材と伐採用資材を運び上げるには行きに二往復、帰りに二往復しなければならず御腰御快癒直後でもあるから無理は禁物なのだった。
出かける前にストレッチを施し腰に湿布を貼り、更に腰痛ベルトで保護してからの出陣であった。次回からは伐採と移動据え付けを行わねばならず、気合を入れるより褌を締めなおして「安全作業」指差呼称を心掛けねば・・・。沢奥での単独作業なので安全に留意するに「これで良い」は無いのだ。