トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

流路安定化作業 11日目(流路の再改修)

2024-03-25 | 水辺環境の保全

 気温が20℃近くまで上がる予想だったので作業シャツを冬物から合着に替えて出かける。まずは取水升上流部の流路を整える事から開始した。数日前の降雨で河床が侵食されて流路が変ってしまった部分である。現状では取水するに差し支えは無いのだけれど、次の増水時にカーブ部から直進されると自然堤防となっている部分を破壊される恐れがあるからだ。もともとの沢の流れは右岸に添って流れていて取水堰も取水升も右岸に設置されている。そのため流路が左岸に寄ってしまうと取水できなくなる可能性が高くなる。

 まずは河原の玉石を運び左岸に向かう流路を締めきってからツルハシと携帯スコップで右岸側に流路を掘り下げ水流を誘導する。水に浸っている部分にはツルハシも携帯スコップも容易に効くのだけれど水の無い部分はコツコツと辛抱・忍耐・我慢で掘り下げて堤を作った。これでどうにか水流の変更が出来て、後は流水浸食で幅と深さが築かれよう。

 ➡  玉石と礫、砂利で流路を変更した

 二番目の改修は今回作業の初めに設えた部分を拡幅する改修である。ある意味、朝令暮改に等しいのだが急いで流路の保護をした直後の増水で河床が下がってくれたから、その分安心して幅を広げる事が出来る。拡幅したのは8メートルほどの護岸木を据えた下流部で50cm程度なのだが、これが現状では精いっぱいの拡幅だ。昨年の増水で突破され出来てしまった侵食溝は埋め立てできないままなのでそのため拡幅するための基盤は河原の玉石。小石を運んで積み上げた。この上部を護岸木で押さえて仮の堤防代わりにしてある。この範囲は流路の急カーブで増水するとどうしても流れは直進し易くなる。その勢いを少しでも減らすにはネックとなっている川幅を広げるしか手は無いのだった。しかし右岸側は山で左岸側は突破侵食された大きい溝があり増水時の抵抗を防ぐ設えは難しい。侵食溝を埋める手立ては玉石を投げ込むなどではらちが明かず、小型の重機が必要な規模であるから孤爺の0.2馬力では歯が立たない。ゆえに現状では水流浸食で河床を下げて増水時に耐える断面積を目指すのみである。