「料理」の範疇に入るとは思ってはいないものの「惣菜作り」の感覚はある。合わせる材料を一品だけ変更しての食べ重ねなのであるけれど既に「常備菜化」してしまって習慣的に作り続ける。単品でのキムチも糀もヨーグルト、漬物等々、そうそう消費できる素材ではないものの「発酵惣菜」として作り始めてから消費量が増えた。今回、新たに加えてみようと思ったのは「高菜漬」や「奈良漬」、「野沢菜漬」などを物色してみたのだが今回は「糠漬け」を用意した。その他の漬物は追い追い試せばよいのである。
何回か作っていると手際も良くなって、朝食前に糀の活性化とヨーグルトの水分抜きをセットする。昼過ぎには混ぜ合わせる段階になるから食べようと思えば口にできるのだ。つい先日の事なのだが雨降り御憑きさんで古い漬物の本をチラ見した折に「キムチと糠漬けは両横綱」と言うくだりに出会って「なるほどそうだ!」と今回のレシピに至った次第だ。前回作った「発酵切干入り」の品は最初こそ切り干し大根の食感があったのだが日にちを経るに従い大根の食感は消えてしまった。美味しさは変らなくてもコリンとした歯ごたえも美味しさの要素なので、今回入れた糠漬けも数日の内には軟化してしまうのかどうか気になるけれど「食べたら判る」のだ。
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食べたらわかる、のだが話せばわかる範疇でも無い惣菜だし、作り続けて安定したレシピでも無いので今回も「やってもうた・・・」となった。美味しい・旨いは変らないのだが日を経るにつれ糠漬けの水分がにじみ出て全体がユルユルになったのだ。糠漬けを脱水シートで包み脱水させてからと言う手もあるけれどそこまでするほどの物でも無く、他の高菜漬けやツボ漬けなどのように水分量の少ない漬物を使えば良いのである。とは言え糠漬けの栄養素を外すのも惜しいのだが、そこまで凝らなくてもと言うべきだろうなあ。ご飯にはてんこ盛りし、食パンには挟み、麺類には汁やソース代わりで重宝している。まあ、育ち盛りの少年期に食べていた「バッカリ食」に近い感覚だが、この食生活は豊かなのか貧しいのかよう分からんものの、一日30品目、献立は毎回異なると言う様な食生活も脅迫的、いいえ脅迫テク的ではある事よ・・・。