トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

珪藻って美味しいみたい…

2018-05-01 | 小父のお隣さん
 3月下旬には池の二枚貝が水底に姿を現してきた。それに合わせタナゴも貝の周囲を泳ぎ回る様になっているが、オスの婚姻色は出てきてもメスから産卵管は見えていない。産卵はしないと思うがマシジミにも関心を示し寄っている姿も観察できた。

 二枚貝が全て無事に越冬できたかどうか確認したいものの底砂をかき分けなければならず、産卵期に入ったこの時期には既に時期遅しで断念するしかない。経験値から越冬よりも夏の高温が大敵の様で一昨年は夏を越し冬も越せたのに、昨年の夏の異常な暑さでカラス貝は全滅してしまった。大きなドブガイは顕在だが、小生的にはカラスガイで繁殖させたい。
 全滅後、ホームセンターで購入したサイズは、産卵させるには可哀想なサイズだから肥培に努めようと給餌に工夫を凝らしている。

 二枚貝の主食は「珪藻類」が主とネットを見ると載っているが、この珪藻の培養は研究室でも難しいのだそうな。池の周囲は珪藻ではない緑藻類がスポンジ状に繁殖し水温が上がると糸状に繁殖を始める。これはこれでエビや魚の餌になる部分もあろうけれど、指先で擦り合わせて見ると結構丈夫な物体である。
 錦鯉飼育時にはこのような藻は一切付着せず、水中の壁面はつるつるのままで、それだけ食欲旺盛だったと言う事である。

 四月になってフイールドの主川に珪藻類が繁殖しているのを確かめ採集しに行った。あわよくば池に定着させたい魂胆なのであるが、河川を観察する限りでは日光と酸素のの要求度が高そうだ。
 それで、稚魚用に位置を高くし水草を植えた水面近くに珪藻の付着する小石を持ち帰り据えたのだが置いた先からモエビが綺麗に喰ってしまった。写真の小石にはエビが寄っているのが分かるだろう。

 採集する段階で、流れに揺らいでいても摘み取る事に耐えられないほど華奢な藻なのだとも分かった。優しく外そうとしても流れに分解して散ってしまう。ようやく濾し取った物も自宅に着く間に形を成していたものは無くなって、「せめて接種するか…」と池に投入したら全て濁りとして拡散した。
 これで二枚貝が珪藻を主食とする理由が納得できた。ともかくも柔らかく食べやすいのだろう。エビが小石を据えたと同時に上がってきた理由もこれに在るのだろう。

 今回の珪藻の細胞は全て食べられたとは考えにくいが繁殖につながるかは不明、今期の二枚貝には現状の給餌と週に一度ていど採集してきた珪藻を投与し夏を乗り切る体力と肥培を図ろうと考えている。
 マシジミは現環境下で繁殖したのでカラスガイもドブガイも繁殖して欲しい。泥鰌もヨシノボリもメダカも、そのために共存させているのだがタナゴの産卵期を控え池の底で生息させると管理がしにくい。結局は掘り取り砂を入れた籠に移し池に沈める。
 今季からタナゴの池内繁殖は断念し浮上水槽で稚魚を育てる事にしたから産卵期の管理はこの方が合理的である。

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