昨日まで残暑今朝には雪便り
昨日まで平穏今朝は地獄絵図
生活の痕跡も無き今河原
公僕の自覚すらなき空役場
土石流黄泉路の境広げたり
役所流危機の中でも中休み
町並みは豪雨に消えて土砂の路
人並みは勧告失し土砂の下
昨日まで残暑今朝には雪便り
昨日まで平穏今朝は地獄絵図
生活の痕跡も無き今河原
公僕の自覚すらなき空役場
土石流黄泉路の境広げたり
役所流危機の中でも中休み
町並みは豪雨に消えて土砂の路
人並みは勧告失し土砂の下
草刈り従事君へ行ったおり、兄が自作の籠罠を譲ってくれた。なかなかの出来栄えで、万札はたいて購入しなくとも良くなったが、お金は天下の回り物である。出ていくようになっている。
狩猟免許は取得済みなので、傷害保険加入と捕獲申請が新たな支出先だ。部農会や猟友会に加入していない個人は保険加入にストレスもあると聞くから、加入するためには支出を要する。
兄は括り罠も自作してきたのだが、小生のフイールドでは危険が大きく仕掛ける場所がない。猪の被害は日常夜半時なのに…である。泣く泣く括り罠は辞退してしまった。この罠猟では、アライグマ、アナグマ、ハクビシン等が対象になるけれど、小生的には被害も恨みも無いのである。恨み骨髄、猪第一、ヒヨドリ第二、そんなところだが、どちらも捕獲できない…。
泥水地の構造が末期的になってしまった。言わずと知れた猪の掘り起こし被害なのだ。
複数の池が同じ水位なら、統合すれば被害を受ける畦や堤は少なくなる理屈だが、区切らなければならない道理を消滅させられないから「弱った、困った」なのである。
耕作放棄後の浸食で、V字浸食溝が多数出来た棚田跡を整地した結果、大きく段差が出来て、この落差による浸食を軽減する方便として、各々の池の水位を下げつつ水を落している。
その高低差のある水位を保持している堤が崩壊寸前なのだ。右側は、トンボ池への取水升があり下げれない。左の池の外側は崖で、水位を上げると、崩壊しやすくなる。復旧を急がねばならないので、山に入れるのは、また先延ばしになった。
拠点周辺に植樹したクヌギが実った。植えてから7~8年経っただろうか。ドングリ類は、おおむね8年程度で結実させると、どこかで読んだ記憶があるが、5年目頃までは樹の成長が遅く、10年以上はかかるのではと思っていた。
ところが突然、背丈は伸びるし幹は太るし、あれよあれよと一帯はクヌギ林の様相になってしまった。考えてみれば、地上部より地下の根系が先に充実していくのだろうから、当たり前の成長段階だったかもしれないが、なにせ初めての体験なのだ。
まだ樹高は3~4m程度と言うところだし、下枝を払っていないから、手の届くところに実がある。ドングリが枝についている様子も初めて見る事になる。周辺にあったクヌギは大木で、樹下で着果の様子など目にすることは出来なかった。
思わず「ヒェーッ!」だった。作業を終え、蚊取り線香の火を消そうと湿った土に燃焼している部分を挿そうとしたその時だった。土色と紛らわしい芋虫が動いたのだ。
体長は80mm以上はありそうだった。感覚的には100mmと思ったくらいで、ここ数年では最大級の芋虫である。尾部に角があるから「スズメガ」の仲間だろうとは見当がついたが鑑別などできる訳も無し。
帰宅して幼虫図鑑で対照したら、どうもエビガラスズメの幼虫に似ている。とはいっても、エビガラスズメの幼虫で出てくる写真の体色や模様は様々で、迷宮に入りそうだからストップした。特段、知らなくても良いのだ。ここまで大きくなると可愛くない。少年時代、胡麻の収穫時に葉にいっぱいいたのを思い出した。数が半端でなかったなあ。
雨の日と遠出で4日ぶりの見回り。クルム伊達さん、またまた溜息をしました。すみません。
泥水地は無残な変わりようだった。畦と言う畦は全て掘り返され低くなり越流寸前の有様になっている。先日再補修した集水路の畦は、前回の規模を上回って破壊されてしまった。
猪が絶滅しない限りは補修も自転車操業・火の車と同じ、小生の方が早晩、精も根も尽き果ててしまうのは明らかだが、元の荒れ地に還ってしまうのも不本意だ。
老いたハムレットならぬハムスターの様に「為すべきか、為さざるべきか」と籠車に乗るかどうかの考えどころでもある。「辛抱した先に陽の目がある」なんてことは決して存在しない現場になってしまった。思うに、三途の河原で石積みを壊すのは、猪に間違いないっ!
中山道望月宿で刈り払い作業中、周囲で飛び交っていたトンボは、何時ものフイールドでは見なれないトンボだった。アキアカネと思ったのだが、どうだか…。もう、アキアカネさえ判らなくなった。
汚れた赤茶けた色彩、腹部の縞模様はくっきり過ぎて不気味な感じがした。いわゆる「アカトンボ」と総称するトンボに入るのだろうが図鑑を見ても見当もつかない。
ムギワラトンボに似た紋様であるけれど、汚れた感じのする個体だった。赤みの無いトンボは本当に地味で周囲に溶け込み、静止すると視認するのが難しくなる。
このトンボ、縁紋が赤かった。同種でも色違いがあると聞くから素人には難しい世界でもあり、さてこのトンボ、ヤマカガシの色調に感じた。
ひつじ焼く煙り地を這い谷埋む雲海の様もみじの下は
田は煙る山田の先の浅間見ゆ雲無き空に一山と在り
山裾の日暮れ早くも影となり刈り機担いで猪道歩く
刈り終えて露天で仰ぐ空は秋今日の信濃は真夏日となる
フイールド内で一本だけ現認できているトチノキへ果実を拾いに行った。樹高は20m近いが、周囲の杉に阻まれて枝を広げられず窮屈に生きている。
それでも毎年、大小様々な実を20個ほどは落としてくれる。採集した実の大部分はフイールドの子ども達の手に渡るが、充実した実の幾つかは播種して苗木にしてきた。
枯れ死したのも有り、刈り払い中に蔓草に埋もれていたのを刈り払って失ったものもあるが、樹齢が異なる10数本が健在である。
この実の何個かは直播したいと思っているけれど、播種に適した場所が少なくなった。大きくなる樹種だけに更に条件が厳しくなる。花はミツバチの食卓に最適ともいわれるが、開花まで数十年を要するので見ることはない。
蜜源植物が蜜減植物にとって代わられ、蜂の減少による悪影響も取りざたされている今日、公園の蜜源植物「偽明石家」でなく外来種「ニセアカシヤ」を全伐した自治体もあったと聞いたが、それは最適化につながる道なのかどうか、悪手の一つだろう。