トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*甘い判断辛い決断

2013-10-22 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

       昨日まで残暑今朝には雪便り

       昨日まで平穏今朝は地獄絵図

       生活の痕跡も無き今河原

       公僕の自覚すらなき空役場

       土石流黄泉路の境広げたり 

       役所流危機の中でも中休み

       町並みは豪雨に消えて土砂の路

       人並みは勧告失し土砂の下


兄の作った籠罠

2013-10-21 | 感じるままの回り道

Photo_2  草刈り従事君へ行ったおり、兄が自作の籠罠を譲ってくれた。なかなかの出来栄えで、万札はたいて購入しなくとも良くなったが、お金は天下の回り物である。出ていくようになっている。

 狩猟免許は取得済みなので、傷害保険加入と捕獲申請が新たな支出先だ。部農会や猟友会に加入していない個人は保険加入にストレスもあると聞くから、加入するためには支出を要する。

 兄は括り罠も自作してきたのだが、小生のフイールドでは危険が大きく仕掛ける場所がない。猪の被害は日常夜半時なのに…である。泣く泣く括り罠は辞退してしまった。この罠猟では、アライグマ、アナグマ、ハクビシン等が対象になるけれど、小生的には被害も恨みも無いのである。恨み骨髄、猪第一、ヒヨドリ第二、そんなところだが、どちらも捕獲できない…。


決壊寸前

2013-10-20 | 小人閑居して憮然

Photo  泥水地の構造が末期的になってしまった。言わずと知れた猪の掘り起こし被害なのだ。

 複数の池が同じ水位なら、統合すれば被害を受ける畦や堤は少なくなる理屈だが、区切らなければならない道理を消滅させられないから「弱った、困った」なのである。

 耕作放棄後の浸食で、V字浸食溝が多数出来た棚田跡を整地した結果、大きく段差が出来て、この落差による浸食を軽減する方便として、各々の池の水位を下げつつ水を落している。

 その高低差のある水位を保持している堤が崩壊寸前なのだ。右側は、トンボ池への取水升があり下げれない。左の池の外側は崖で、水位を上げると、崩壊しやすくなる。復旧を急がねばならないので、山に入れるのは、また先延ばしになった。


今日のトンボ

2013-10-20 | 小父のお隣さん

Photo_4  中山道望月宿、翅の先端が薄墨色に着色している。図鑑で対照したノシメトンボに近い感じだったが、自信は無い。いつものフイールドで見るノシメトンボはどうだったか思い出せないままだ。

 場所などの生息環境が変われば種も変わるのは当たり前の事と分かっていても、普段見慣れないトンボばかりだと、やはりまごつく。

 刈り払い作業が主題なのに、トンボを眺めて、追って、遅々としてはかどらない。小生もトンボなのである。名前は「極楽」。


大きなクヌギの実は下で

2013-10-19 | 感じるままの回り道

Photo  拠点周辺に植樹したクヌギが実った。植えてから7~8年経っただろうか。ドングリ類は、おおむね8年程度で結実させると、どこかで読んだ記憶があるが、5年目頃までは樹の成長が遅く、10年以上はかかるのではと思っていた。

 ところが突然、背丈は伸びるし幹は太るし、あれよあれよと一帯はクヌギ林の様相になってしまった。考えてみれば、地上部より地下の根系が先に充実していくのだろうから、当たり前の成長段階だったかもしれないが、なにせ初めての体験なのだ。

 まだ樹高は3~4m程度と言うところだし、下枝を払っていないから、手の届くところに実がある。ドングリが枝についている様子も初めて見る事になる。周辺にあったクヌギは大木で、樹下で着果の様子など目にすることは出来なかった。


ルリタテハの幼虫

2013-10-19 | 小父のお隣さん

Photo  庭のユリやホトトギスの葉の食害が目立ってきた。株が混在した場所だからルリタテハの幼虫とは思わなかったのだが、点検したらルリタテハの幼虫だった。

 ホトトギスやサルトリイバラが食草とは承知していたけれど、ユリまで食べるとは知らなかった。食草図鑑を開いたらユリ科を食べるのだという。Photo_2

 庭のユリもヤマユリと飛んできた高砂百合の両方を食べている。ホトトギスやヤマユリでは葉の裏にいたが、高砂百合では隠れる場所がない。表と裏に体をまわして隠れている気分になっている。ジャコウアゲハの幼虫も数匹いるが、各々、蛹で越冬する世代なのだろう。


芋虫はでかい

2013-10-18 | 小父のお隣さん

Photo_2  思わず「ヒェーッ!」だった。作業を終え、蚊取り線香の火を消そうと湿った土に燃焼している部分を挿そうとしたその時だった。土色と紛らわしい芋虫が動いたのだ。

 体長は80mm以上はありそうだった。感覚的には100mmと思ったくらいで、ここ数年では最大級の芋虫である。尾部に角があるから「スズメガ」の仲間だろうとは見当がついたが鑑別などできる訳も無し。

 帰宅して幼虫図鑑で対照したら、どうもエビガラスズメの幼虫に似ている。とはいっても、エビガラスズメの幼虫で出てくる写真の体色や模様は様々で、迷宮に入りそうだからストップした。特段、知らなくても良いのだ。ここまで大きくなると可愛くない。少年時代、胡麻の収穫時に葉にいっぱいいたのを思い出した。数が半端でなかったなあ。


畦が消えた!

2013-10-17 | 小人閑居して憮然

Photo  雨の日と遠出で4日ぶりの見回り。クルム伊達さん、またまた溜息をしました。すみません。

 泥水地は無残な変わりようだった。畦と言う畦は全て掘り返され低くなり越流寸前の有様になっている。先日再補修した集水路の畦は、前回の規模を上回って破壊されてしまった。

 猪が絶滅しない限りは補修も自転車操業・火の車と同じ、小生の方が早晩、精も根も尽き果ててしまうのは明らかだが、元の荒れ地に還ってしまうのも不本意だ。

 老いたハムレットならぬハムスターの様に「為すべきか、為さざるべきか」と籠車に乗るかどうかの考えどころでもある。「辛抱した先に陽の目がある」なんてことは決して存在しない現場になってしまった。思うに、三途の河原で石積みを壊すのは、猪に間違いないっ!


今日のトンボ

2013-10-16 | 小父のお隣さん

Photo_2  中山道望月宿で刈り払い作業中、周囲で飛び交っていたトンボは、何時ものフイールドでは見なれないトンボだった。アキアカネと思ったのだが、どうだか…。もう、アキアカネさえ判らなくなった。

 汚れた赤茶けた色彩、腹部の縞模様はくっきり過ぎて不気味な感じがした。いわゆる「アカトンボ」と総称するトンボに入るのだろうが図鑑を見ても見当もつかない。Photo_8

 ムギワラトンボに似た紋様であるけれど、汚れた感じのする個体だった。赤みの無いトンボは本当に地味で周囲に溶け込み、静止すると視認するのが難しくなる。

 このトンボ、縁紋が赤かった。同種でも色違いがあると聞くから素人には難しい世界でもあり、さてこのトンボ、ヤマカガシの色調に感じた。


**草刈り従事君

2013-10-16 | 旅行記

 ひつじ焼く煙り地を這い谷埋む雲海の様もみじの下は

 田は煙る山田の先の浅間見ゆ雲無き空に一山と在り

 山裾の日暮れ早くも影となり刈り機担いで猪道歩く

 刈り終えて露天で仰ぐ空は秋今日の信濃は真夏日となる


トチの実を拾う

2013-10-15 | 今日は真面目に

Photo_3  フイールド内で一本だけ現認できているトチノキへ果実を拾いに行った。樹高は20m近いが、周囲の杉に阻まれて枝を広げられず窮屈に生きている。

 それでも毎年、大小様々な実を20個ほどは落としてくれる。採集した実の大部分はフイールドの子ども達の手に渡るが、充実した実の幾つかは播種して苗木にしてきた。

 枯れ死したのも有り、刈り払い中に蔓草に埋もれていたのを刈り払って失ったものもあるが、樹齢が異なる10数本が健在である。

 この実の何個かは直播したいと思っているけれど、播種に適した場所が少なくなった。大きくなる樹種だけに更に条件が厳しくなる。花はミツバチの食卓に最適ともいわれるが、開花まで数十年を要するので見ることはない。

 蜜源植物が蜜減植物にとって代わられ、蜂の減少による悪影響も取りざたされている今日、公園の蜜源植物「偽明石家」でなく外来種「ニセアカシヤ」を全伐した自治体もあったと聞いたが、それは最適化につながる道なのかどうか、悪手の一つだろう。


集水路の補修

2013-10-14 | 水辺環境の保全

Photo_3  泥水地の集水路が惨憺たる様相になってしまった。堤を猪が掘り返し続けるものだから、水面と堤とが同じ高さに近づいてきた。

 放ってはおけないので補修に出かけたが、腰には辛い作業である。とりあえず堤を守る丸太護岸に沿って泥土を掘り上げ盛った。通常は水路幅全体を浚うのだが、水生生物保全のために半分は手つかずである。Sn3d2484

 それでも浚った泥土の中にはヤゴがうごめいている。一匹一匹拾い出せば満点なのだろうが、そんな元気は無い。特にこの日は夏日になって、ことさら暑さが身に染みた。

 泥を浚って「お終い」とはならず、ある程度乾いたら堤の修復に掛る。それも翌日には崩されている覚悟が必要だ。


今日のトンボ

2013-10-14 | 小父のお隣さん

Photo_9  中山道、望月宿付近。赤トンボ類より、やや体長がある。地味すぎてこれと言った特徴も見いだせぬまま、撮影しても暗く写って図鑑と対照不能だった。

Photo_10  一見してムギワラトンボ様の紋様に見えたが、押しなべて言えば、どれも似たり寄ったりの紋様だから、絞込みにはつながらない。

 それはともかくとして、普段、目にしていないトンボの様に見えた、と言う事なのだ。一帯にはシオカラトンボさえ飛んでいなく、やはり場所が違うと種も異なるのが実感できた。


稲藁の香り

2013-10-13 | 感じるままの回り道

Photo_2  宿に向かう途中、谷あいの田圃から煙が上がっている。煙りの立ち込めた区域を離れて控えめな煙の所に立ち寄ってみた。

 「籾焼き」とばかり思っていたのだが、この田圃では切り株やせん断された藁を焼いていた。周辺に住宅地が無いから出来る作業だろう。

 煙の色も風景も「懐かしい」の一言だったが、煙を吸って少年の頃を思い出したのには驚いた。記憶の再生は何が引き金になるか判らないものだ。


ナミアゲハだろうか

2013-10-13 | 小父のお隣さん

Photo_6  作業の帰り道、郊外の園芸店に立ち寄った。店の前に並べたプランターに違和感を感じて目を落したらアゲハが吸水中だった。

 考えてみれば無理もない。周囲は畑や宅地で、散水しない限りは土は湿らないし、おおむね散水が頻繁になされるのは園芸店の商品なのだ。

 アゲハも生きるために必死なのが伝わってくる。林道で吸水するアゲハ類よりも敏感でないのは、それだけ欠乏している事の証しなのかもしれない。ナミアゲハと見たのだが、どうだか…。