トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林床のネザサ刈り

2017-03-18 | 今日は真面目に
 拠点西側棚部のネザサ刈り払いを終えた。草萌える前はネザサの株が明確だし地表をスライドするように刈り払いしても現場の草本には影響がないからである。
 とは言うものの、稚樹幼樹の類もあるから選択的刈り払いの姿勢は崩せない。裸木で葉がない時期なだけに目が慣れていないと全草刈り払いに同じ「芝生」の手入れになってしまいかねず、周年巡回作業しつつ目を慣らし確認していく必要がある育成管理なので人任せに出来難い。
 
 ネザサ刈り払いは適期作業に分類しても様子を見ながらの周年適期みたいなもので、早春の刈り払いも根絶には結び付かないにしても抑制感や見た目のスッキリ感と共に萌えるのを待つ心が弾む。
 ネザサを刈り払った区域の写真は実視ほどのすっきり感は受けないし、刈り払うネザサの大半が10㎝以下の株立ちであり、シュートは1m以上になっていても、その細さから遠景写真では見えにくい。

               刈り払い前  ➡   刈り払い後

スジグロシロチョウ現る

2017-03-17 | 小父のお隣さん
 トンボ池の拡張作業中、脇の通路に白い蝶が舞ってきた。ツマキチョウかと期待をしたのだが黄色は見えないし飛び方も早い。いつも通りのスジグロシロチョウだった。
 既に二匹、二頭と数えるのだったかどうかあいまいな脳みそになってしまったが、あの「なんでだろう、なんでだろう」の仕草みたいに絡み合ったりしている。初見でこういう光景は初めてである。

 撮影するためパパラッチで作業を中断し戻ってきたら一輪車の船にタテハチョウが居るではないか。良くしたもので南向きの面に止まっている。盛期なら躊躇せず作業に入るのだけれど、先日の初見の時には撮影できなかったし同種かどうか確認する術もないのだがしばらく休ませた。
 初見に近い環境下で三匹も同じ視野に存在しているなんて「今日は良い日だ!」。

  スジグロシロチョウ初見    バケットのタテハチョウ

お役目ご苦労様

2017-03-17 | 感じるままの回り道
 なんてことを言われる筋合いは無いだろうが冬季の食料として小鳥たちは随分助かったはずである。見上げれば結実したほとんどは無くなっている。
 写真はカラスザンショウだがヤマハゼも同様だ。竹林除伐にいそしんでいた当時、全伐した伐採区域に春になるとカラスザンショウの発芽が多かったものだ。この頃は、どちらかと言うとアカメガシワに泣かされる。
 カラスザンショウは真っすぐ伸びるので棘さえ気にしなければ香りで楽しめるしアゲハも産卵する。アカメガシワは密生し成長も早く枝を展開して繁茂するから、この頃は「お邪魔虫」ならぬ「お邪魔樹」扱いである。

タゴガエル鳴き始めた。

2017-03-16 | 小父のお隣さん
 林内でタゴガエルが鳴き始めた。複数の鳴き声がする。冬の間に済まそうと思っていた「タゴガエルの愛の巣」のリフォームを実施できなかった。
 林道の擁壁に並ぶ塩ビの水抜き穴が愛の巣になるのは例年の事なのだが、植物や土で埋まってしまうパイプもあり数を減らしているのである。
 乾燥した管内には入らず、絞り水が流れ出るパイプに入るので清掃を兼ね実施したかったのだが相聞歌が聞こえるようになってからでは遅い。


産卵床を整備する

2017-03-16 | 今日は真面目に
 いつもは行わない作業なのだけれど、隣地の棚田内の藁や根株の一部をレーキで掻き出し水底を平らにした。
 この田は隣接グループの活動区域なのであるが、世話役のM氏が高齢になった事もあり、小生がボランティアのボランティアをしている関係にある。
 一か月前ほどにM氏が猪に荒らされ収穫できないまま放置してあった稲わらを刈り取ったのだけれど田んぼの中に落ちた稲わらや歩いた足穴が散乱しており、浅く平坦な水底を好むヒキガエルの産卵床には不適に思えたからである。

 この部分に産卵しなくとも周囲には泥水池やトンボ池など適地はあるものの、それぞれ環境は微妙に異なるので多様性の一環として準備した。
 まあ、時間を取られる作業でもなし、暇つぶしといえば暇つぶしみたいな隙間作業で、散策者に「ご苦労様です」なんて言われる筋合いは無いのだけれど、言われる…。

 作業前  ➡   掻き寄せ  ➡   慣らし終わり  

シュレーゲルアオガエル初鳴き

2017-03-15 | 小父のお隣さん
 トンボ池の拡幅作業をしていたら沢の奥から「キリリリ、キリリリ」とカエルの鳴き声がしてくる。シュレーゲルアオガエルの鳴き声と判断したのだが、声のする方向に水辺は無い。植林地内は雨水の浸食で大きな溝が走っているが、この溝の中で冬眠から目覚めた個体なのかも…。
 水辺よりそこまでは200mはあるから冬眠するためにその距離を移動するのか、そこをどうして見出したのかと妄想は尽きない。
 
 拡幅作業を行う準備で地上の枯葉などを掻き取っていたらキリギスかオンブバッタの類かどうかバッタを一匹出してしまった。寒いのか細かく震えていたものの作業をしつつ視線を送った時には消えていた。移動できるようなら大丈夫だろう。

晴れ時々はソーイング

2017-03-15 | 今日は真面目に
 脱ぎ着の時、袖がスムーズに通せない野良着をようやく手直しする事にした。もともとは子どもの浴衣だったサイズだから作務衣風の上着にリフォームして使っていたのだけれど、胴回りは前で合わせないから着丈と同じく差支え無かったものの、袖の小ささは如何ともしがたく脇のサイズが腕の出し入れ時にうっとおしかったのである。

 継ぎ足す端切れは小さいからいくらでも有るようでいて気に入ったものが無い。今回、箪笥の肥やしになっていた亀田縞の「さんぱく」を解いて継ぎ足してみた。デザイン的には肩当て風に継ぎ足した方が、いわゆる「かっこいい!」なのだろうけれど、そこは控えめな小生の事、一瞥したくらいでは気付かれない脇下の部分に入れた。

 出来あがって着てみたら腕の通しが楽だし、脱ぐ時も万歳しなくとも容易に脱げる。五十肩ではないから今まで通りでも両腕を上げれば両耳につくので不自由は無いのだが、着脱時のストレスが減ったのは確かだ。
 「さんぱく」なんて言っても理解できる人は周囲にはいず、いわゆる伝統的な農作業着のズボンだ。若い頃「ドジョウ掬い」を習っていた事があり、その時の衣装で郷里の義姉が作ってくれたものである。作業着としては足運びが楽なので山の作業にも使いたかったけれど生地が薄く田や畑の作業と異なるから「何時かはコピー」する心算で残していたものである。

 普段、家着に作務衣を用いる事が多いのだが、市販の製品は生地に不満がある。折りをみて亀田縞や地方の伝統縞で作務衣を作りたいと思いつつ、今回の様なちょびリフォームで終わっている。
 今回、一本は解いたものの、もう一本あるのでコピーを作るチャンスはまだある。

 

二つ池周囲のネザサ刈り

2017-03-14 | 今日は真面目に
 ネザサ刈り払いの二回目は二つ池周囲を実施する。水際直近は棚田跡の法面で、水際を歩くと笹のシュートが顔面を直撃する。大人はともかく幼児や子供には危ない。
 それに連なる上の棚部は腰くらいのネザサ丈があり、ここをネザサ原で放置するのももったいないから池に変更したいと考えている。しかしながら勢力圏外ゆえに世話役のM氏に了解を取る必要もある。それは後のこととして、とりあえず笹刈りを済ませた。
 湛水化できるかどうかは別にして水路見回りにもネザサはないほうがストレスもない。

                             ➡   

まだこんなのしか出てこない

2017-03-13 | 何よりの楽しみ
 小生は掘らないのを知っていて会友のY氏が掘り取ってきたタケノコを横流ししてくれた。まだ大きなタケノコには時期尚早で、写真の様な小さいものばかりだと言う。
 この程度のサイズを狙い、年末から探して掘り取る人たちもいるけれど、旬の大物に比べれば美味しいものとは言えず「早い、珍しい」と言う点がミソなのだろう。地表面から浅い小さいサイズは、この時期には硬化もあって程よい部分は少なくなる。
 茹でて一晩放置したのちに薄くスライスして砂糖と醤油で煮付けてみた。まだエグミが残っていてアフアフと食べれるほどには出来なかった。
 まあ、アフアフと食べようと思っても小皿1枚にしか乗らない量だから無理な話なのだが、今期は全国的に裏年とも聞く。そのうえ、猪の跋扈蹂躙が激しい近年では、見向きもしなくなる5月ごろのタケノコしか口に入らないかもしれない。

備えあれば患いなし…

2017-03-12 | 今日は真面目に
 備品の刈り払い機3台とも傷みが目立ってきた。シーズンに入る前に部品交換を行い繁忙期に備える。
 1台目は燃料パイプの交換。20年ほど経過した機体なので樹脂製のパイプは硬化し折れてしまった。気化器に燃料を供給するゴムパイプは健全だからエンジンは動くけれどガソリン漏れが怖い。パーツを購入したら両方のパイプのセットで、双方とも新しくして終了。ついでにエアーフイルターも交換した。
 折損 ➡  交換部品 ➡  修理終了

 二台目はスロットルレバーの交換で、これはネジ1本緩めて交換するだけで終わり。
           部品の用意 ➡  交換終了

 三台目は主に小生が使用する機体、飛散防止カバーの欠けや割れが目立ってきたから交換した。刈り刃も新しくしたが、使用頻度が著しく高いので防護部材の損傷も目立つ。三台とも必要な部品交換を終え、ヘッドギアーに潤滑剤を注入して準備万端となった。
 「山笑ふ」頃から始まり「山粧ふ」頃までの約半年間、刈り払いに追われる日々がやってくる。まあ、備えあっても憂いは続くのである。
                    部品を準備 ➡  交換終了

**6年目…

2017-03-11 | 大震災
 惨炉の路も一炉から                            イチロー

 炉宇魔の路も一呆から                           ロマ人
      
 拝炉の路はバブルから                           アブラムシ

 千人の町も一人から                             孤興

 一粒の種も据えれば興に継ぐ                      北進一頭流
    
 浪は引き熱気も冷えて忘られし仮設過疎者や吸血回路   唖然法師

 船頭行先泥船任せ
      三途の川で炉を放つ ハアコリャコリャ           弥生姐さん

 語り継ぐより痕跡消して
      あの日の前に戻りたい ハアコリャコリャ          孤老

 子ども亡き母母亡き子ども
      共に見つめる沖の果て ハアコリャコリャ          松島とも子

 参与参与と毘沙門天に
      裸若衆福求む ハアコリャコリャ                 氏子代表

 耕して喰らう日々こそ里の素                         トロル
 

ツマグロヒョウモン見た!

2017-03-11 | 小父のお隣さん
 10日も冷え込んだ一日だった。たまには骨休めもせねばとフイールドには行かず自宅から4kmほど沢の道路沿いを上った硫黄泉に入ってきた。

 前回は何時だったのか記憶にない程久しぶりの入湯である。タオル1枚と500円硬貨を握り湯屋への急傾斜の階段を下りていく途中でツマグロヒョウモンに出会ったのである。南向きの屋根だけの小さな物置から飛び出してきた。
 きっと日光浴中に小生の影が驚かしたのだろう。入浴目的だからケータイは無し。今回も目で追うだけの初見になってしまった。

ショウジョウバカマ開花

2017-03-10 | 小父のお隣さん
 群生地    群生地      これは拠点の株、環境は悪い

 拠点、道具小屋近くにある10株程度の密やかな小群落、発見した当時に比べれば株数は倍になっているが環境的には劣るので現状維持でも優等生である。
 花穂が見えたので実生の幼樹やシダ類を根元から切断し光が届くようにした。ここ数年はヒサカキやセンリョウなどの発芽が多くてすぐに埋もれてしまう。それだけ周辺に小鳥が寄り付くようになった証しかもしれない。

 拠点で花穂を見たからスギ林の群生地に立ち寄ってみた。パラパラと花穂が見えるが開花とも言えない。群落を囲うようにスギの枝でガードがあるけれど中は踏み跡で通路ができている。
 見たくもない光景を合わせてみることになるのは毎度の事である。ここは数を減らし続けている。

タテハチョウ跳んだ

2017-03-09 | 小父のお隣さん
 今朝も泥水池は氷結していたが昼頃には日陰の部分も溶けている。風は冷たくとも太陽高度は上がっていて春は隠しようもない。
 拠点道具小屋から下り、原っぱ部へ降りた時にタテハチョウが飛立った。直ぐに着地したから撮影しようとケータイを出して着地点あたりに向かう。また突然飛び立って至近距離で見失ってしまった。初見で初撮影はもろくも崩れ去ったのである。
 もう「飛び立った」というより「跳んだ」と表現する方が妥当な素早い行動で一瞬で見失ってしまう早業である。翅縁の独特な形状は見てとれたからタテハに間違いは無いのだが特定までは出来ない。
 タテハも早春から見る蝶だけれど、今期はキタキチョウがまだ出現していない。

梯子か階段か…

2017-03-09 | 今日は真面目に
 有機溶剤による体調低下で修理部門は撤退したものの、助っ人先での便利屋課業が終了せず「ちゃぶ台返し」や「穴まくり」が出来ない気弱な小生としては「情に竿をさせば流される」ままの漂流状態が続いている。
 断固撤退をしたところで何の問題も発生する訳もないのであるけれど、持って生まれた性分は如何ともしがたい。まあ、便利屋課業と自嘲してみたところで嫌な作業でないところが問題で、帰するところの原因結果は自らが招いているに等しい…。

 さて、安全面を最優先の原則に立てば「塗装現場の換気ダクトと防毒マスク」は、いの一番であり、ベルト駆動部の保護カバーの修理は第二段として片づけた。三点目は倉庫二階に上がる梯子を取り換える事にした。現在はアルミの梯子を垂直に固定し使っているが、男子はともかく女子には使いにくい。通常の階段仕様に出来ない物理的制約の有る中で、少しでも昇降が安全かつ楽にできる設えと言っても素人には限られる。

 素人なりに形にしてみたものの「梯子の様で階段の様で」なんとも判断しづらい物になってしまった。梯子と階段の違いが不明なので「好きに呼称してください」である。小生なりの感覚では「梯子」としか言い様が無いが、目標気分は階段だったのだ。
 側板製材 ➡  罫書き ➡  切り込み

              部材配置 ➡    設置完了

 梯子の場合、踏み板はほぞ穴で位置決め固定をするのが普通と言えど、ほぞ穴加工が手間なので溝を切って挟み込んだ。これが更に手間を喰う事になるなど夢にも思わず組み立てたら、側板と踏み板の組み合わせ部に隙間が出来る。ネジで締めれば解消するかと思ったものの、ネジの圧力では隙間は残ったままであった。

 皺のない脳みそをフル回転、実際は回転させてはいないのだが結論は「溝を切った事で反対側の圧力が優勢になった」と言う事、つまり溝を切った側が縮んで弓なりになったのである。
 そこで梯子の中央部に寸切りのボルトを差し込み両サイドからナットで締め付けてみた。これでようやく踏み板全てが正常な状態に位置した。まあ普段、行った事の無い加工を行うと思わぬ結果に戸惑ってしまう事が多いと言うのが実感だ。

 「木aワーカー」を標榜する小生の守備範囲からは逸脱していない範疇に思えても、フイールドとはかけ離れた領域での活動は、やはり筋違い、逸脱へシフトしているのだろう。KYも読んでしまう村社会育ちの性癖だと「分かっちゃいるけど止められない」泥濘が続くのである。
 この使用感など聞く事もなかったが、後日「とっても楽になりました」とおばさんが言ってきた。まあ、苦労の甲斐はあったか…。