GITANES嗜好者のときは原稿のそばの
灰皿がすぐ満タンになった。
それとは無関係に・・・。
物書きでもないのだが年がら年中原稿を書いている。
広告物宣伝物の原稿だ。
ラジオのCMのナレーション原稿を書くこともあるが
ほぼ印刷物の原稿である。
当然その作業は会社でやるのだが、仕事はそれだけ
ではないので、いろんな仕事が横から後ろから
上から前からやってくる。
そのたびに中断を余儀なくされるのは宿命であって
そういうものなんだから受け入れるしかない。
中断後の再開には実は少しばかりパワーが要るのだが
もう数十年そんな感じだから慣れてきた部分もある。
どうしても日中に原稿書きの作業ができない場合は
自宅の書斎である。
こうなるとどこからも邪魔は入らないから
作業的には間違いなく進むのだが、問題は時間帯。
夜に何かしら書く作業をしているとどういう訳か
昼間とテンションがまったく違っていて、しばしば
強気になったり省略が過ぎたり攻め過ぎた内容に
なりがちなのだ。
これはもう、
「夜中にラブレターを書いてすぐに投函してはいけない」
という黄金の法則にも当てはまるもので、
『夜が明けたら恥ずかしくて読んでられない』
状態に近いものがある。
ということでやはり仕事は仕事場でやるのが一番。
集中できないのが問題ならば耳栓を利用すればいい
と思い至った。
だがこれまたナカナカ勇気の要ることでもあって・・・
といろいろ検討して、やっぱりいろんな人に声を
かけられながら、中断しながら原稿を書くのが穏当
だろうという結論になる。
さっきまで考えていたことを中断し、途中の用事を
済ませてみるときれいさっぱり全部忘れている
という状況を乗り越え進むしかない。
しかし、さっき思いついたはずのアイデアはものすごく
ステキだったことだけは間違いなくて、でも内容は
まったく思い出せず、天井を見上げ有孔ボードの穴を
いたずらに数えながら、死んでいったアイデアとの
別れを惜しんでいる次第である。ちょうど今。
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