the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 





GITANESは優秀な小道具だった。
それとは無関係に・・・。

商談とかなんとかで、週に何度か初対面の人と会う。
私は別に腕時計マニアでもないのだが、情報としてはそれなりに
見たり聞いたり読んだりしているので、有名どころの腕時計なら
ある程度わかる。

で、その初対面の人の左手首に高価な時計が燦然と輝ているという
場合もたまにある。

某求人情報課長さんの手首にはカルティエのサントス。
某フルオーダーメイドを扱う業者さんの腕にはパネライ。
と、何人か例に挙げられる。

で、
「あ、サントスですね」とか「パネライ、カッコいいですね」
などと声をかけるとほぼ同じような答えが返ってくる。

「いや、もうこれは何年も前に買ったもので・・・」
「いや、もうこれは数年前にお祝いで貰ったもので・・・」

と、最近買ったものではないことを強調する。
そしてなぜか、急に右手で時計を覆うようなしぐさをする。それを隠すように。
さっきまで隠れてなかったのに。

この反応を見るのが最近面白くて仕方ない。

この手の反応をする人の共通点はどういう訳か「会社に勤めている人」である。

別に隠さなくてもいいのに。
商談の席にその時計で臨もうとしたのだから、堂々としていればいいのだ。



オーナー社長さんや起業した人に
「いい時計ですね」と話しかけても、それを隠すようなしぐさはしないことが多い。


まあ、諸々なんとなくわかる。





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