昨日は休暇を取得して、奥日光へシロヤシオを探しに行ってきました。今年は花付きが良く、開花は例年よりやや早めとのネット情報です。中禅寺湖北岸の高山周辺にシロヤシオの群生があるらしく、山頂の標高(1667.7m)から推定すると見頃ではないかと判断。龍頭の滝下に車を停めて、高山経由で千手ヶ浜まで歩いてみることにしました。
アパートを5時30分に出発。龍頭の瀧下には2時間足らずで到着しました。まずは駐車場近くに咲くクリンソウを見に行くことにします。
まだ5月というのに、早くも見頃を迎えています。
川沿いに咲くクリンソウは千手ヶ浜に比べ1週間程度早く開花します。国道からも近くアクセスが良いのでオススメです。
続いて龍頭の瀧へ向かいます。入口ではトウゴクミツバツツジとシロヤシオが満開。
遊歩道を上ります。滝沿いにはミツバツツジが咲いています。
滝の上部から見下ろします。正面には中禅寺湖。
ピンク色のミツバツツジが龍頭の瀧を彩ります。
龍頭の瀧から高山へ向けて登山開始です。平日にもかかわらず、ちらほら登山客を見かけました。この辺りにはあまり熊は出没しないようです。でも念のためにクマ鈴を鳴らして歩きます。
バイケイソウの群生地を抜け、しばらくはなだらかな森の中を進みます。
500mほど進むと、トウゴクミツバツツジとシロヤシオがお出迎えです。
登山道から外れて尾根を登ります。ピンクと白の見事なコラボレーション。ここでは同時に楽しめるのですね。
シロヤシオも満開です。
標高が上がるにつれて、樹間から前白根と日光白根山が姿を現します。まだ残雪があるようです。
斜面一帯に咲くシロヤシオ。
白い清楚な花のシロヤシオはゴヨウツツジとも呼びます。名前の通り5枚の葉が上を向いて蓮の花が開くように芽吹く姿から呼ばれているようです。
さらに標高が上がるとアズマシャクナゲが姿を現します。
見上げると満開のシロヤシオ。
こちらは白いアズマシャクナゲ。
最後の登りにかかる手前で、ピンクのアズマシャクナゲとトウゴクミツバツツジ、そしてシロヤシオが咲き揃いました。標高は1600m弱でしょうか。周囲ではエゾハルゼミの鳴き声が響き渡っています。今年初めて聞くセミの鳴き声です。昨日は一日中、鳴き声が途切れることがありませんでした。
上ばかり見上げていたため、足元に咲く花はノーチェックでした。ふと足元を見ると可愛いスミレが咲いていました。タチツボスミレに似てます。
樹間から南東には中禅寺湖を見下ろします。
振り返ると男体山。その北側は大真子山、子真子山方面でしょうか。
登り始めてから1時間ほどで標高1667.7mの高山山頂に到着。山頂の周囲は高木があってあまり眺望がよくありません。但し、中禅寺湖南側の半月山と違い明るい山頂です。
山頂の南側にトウゴクミツバツツジの大木。標高が高いためか、まだ7分咲きです。
山頂のシロヤシオはようやく咲き始めたところ。その先に日光白根山が見えています。
少し下ったところから日光白根山をズーム。
高山から下る西斜面にはシロヤシオとトウゴクミツバツツジが群生しています。標高1600m以上のシロヤシオはまだ咲き始め。この辺りが満開になるのはあと4~5日先の6月上旬と予想します。
標高1600m以下まで下ると次第に花が増え、トウゴクミツバツツジが鮮やかです。
シロヤシオも負けてはいません。
シロヤシオとトウゴクミツバツツジを同時に楽しめます。見事な群生地の中をジグザグに下っていきます。
しばらく下ると小田代原方面との分岐点に到着。ここから中禅寺湖方面へ向かいます。さらに1kmほど下ると熊窪に到着し、千手ヶ浜を目指します。
新緑の湖畔と中禅寺湖。先手ヶ浜が見えてきました(続く)。