先手ヶ浜に着く頃には薄雲もとれて快晴となりました。まずは湖岸に下りて男体山を眺め、千人庵でクリンソウの様子を見て、湖畔遊歩道を戻ることにしました。
まずは中禅寺湖畔からの眺めです。正面には男体山。その左手前には先ほど縦走してきた中禅寺湖と戦場ヶ原を隔てる山々が連なります。左端が高山となります。周囲ではエゾハルゼミのうるさい鳴き声が響いています。
男体山をズーム。梅雨入り前の貴重な晴れ間。きっと大勢の登山客でにぎわっていることでしょう。実は登頂したことのない男体山に登ろうか迷ったのですが、夜の皆既月食に備えてトレッキングに留めておくことにしたのです。
続いて目的地である千人庵へ向かい、クリンソウの開花状況を確認します。前の記事で紹介したように、龍頭の瀧下では見頃を迎えつつありました。標高はほぼ同じでも、雪溶けが遅い先手ヶ浜ではようやく開花が始まったところでした。この一帯がお花畑になるのは平年並みの6月中旬以降になりそうです。
50m近く離れたところに、開花が進んだ群生地がありました。ここは立ち入り禁止区域です。
足元で咲き始めた小さな花は、葉の形から推定するとシロバナヘビイチゴ?
青い中禅寺湖と新緑の山々が眩しい。ここから菖蒲ヶ浜まで北岸の遊歩道を歩きます。1ヵ月前の4月28日に訪れたときはアカヤシオが満開でした。
湖岸ではトウゴクミツバツツジは終盤です。まだ一部の花は咲き残っていました。
これはハウチワカエデの花でしょうか。
トウゴクミツバツツジからヤマツツジの季節に移りつつあります。
湖畔のシロヤシオは今が盛り。
今年はシロヤシオの当たり年。どの自生地でも花付きが素晴らしいです。
湖畔の森の中でも、真っ白に染まっています。
少し日が陰ってきたようです。天気は下り坂かな。曇り空でも新緑に映えるシロヤシオ。
足元に咲くタチツボスミレ。スミレのピークは5月前半~中旬だったようです。
菖蒲ヶ浜に近づくとクワガタソウが群生していました。
可愛らしいピンクの花です。
ワチガイソウ
ニリンソウも見かけました。
再び龍頭の瀧に戻ってきました。道端を黄色く染めているのはヤマガラシの花です。
7時30分に龍頭の瀧下を出発して高山を経由で千手ヶ浜まで行き、湖畔遊歩道を戻ってきました。時間はちょうど11時です。せっかく奥日光へ来たので湯ノ湖まで足を延ばし、時期的に遅いかもしれませんがアズマシャクナゲの花を見に行くことにしました(続く)。