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おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

直木賞作家のドラマ

2006-01-20 23:39:07 | 舞台・映画・ドラマ
去年の10月と12月に、劇団Studio Lifeの舞台「白夜行」を見に行きました。東野圭吾原作のミステリーです。そう、直木賞受賞しはったよね。「容疑者Xの献身」。本屋さんへ行ったら、東野圭吾さんの本は売れてるみたいでした。受賞作はもちろん、あの「白夜行」もなかったし。舞台化ではそこまでの反響はなかったやろうけど、TVの力は大きいみたい。そこへもってきて直木賞やしね。東野圭吾さんて、プロフィールによると大阪出身の47才で猫と暮らす独身らしい。(まぁ、あの「白夜行」のヒロイン雪穂が理想の女性らしいので、わからんでもない?)
セカチューコンビでのドラマ版「白夜行」、私も2週続けて見たけど、ドロドロの暗~いイメージは原作通りながら、設定とか細かなところとかかなり違った展開になってます。何より、ミステリーというより純愛のようで、原作を読んだ人にとっては賛否両論あるようですね。
Lifeの舞台は、原作を忠実にていねいに描いていて、やはり見る人の想像力を喚起させる仕立てでした。ストーリーを追いすぎて、淡々と描かれてる部分もあるんやけど、でも泣かせるところはちゃんと泣かせてくれました。見たあとに、重いけだるさ、悲しさはあったけど、感動もしましたね。
今回のドラマは、最初から泣かせるんですよ。何や知らんけど、TBSの陰謀にまんまとハメられた感じ・・・
先週、第1回目はスペシャルで2時間弱あったんやけど、仕事先で仕事仲間が
「昨日のドラマ見のがしてん」て言うたんで、
「白夜行なら録ったけど・・」と言ったら、
「それそれ!」
「んじゃ、貸すわ~」と言うと、別の人が、
「私も~」また別の人も
「私も見たい~」
・・・ということで、にわか「白夜行」ファンをつくりました。(笑)

直木賞受賞作、長女がちょうど買って読んでたらしいけど、選考委員の話として、「推理小説としては完成度が高い。しかし、人間像がえがききっていない」というコメントがありました。
「白夜行」の主人公たちは、そうかも知れません。刑事とか、まわりの人たちは丁寧に書かれてるのに、主人公の亮治と雪穂は、心の変遷だけでなく生活そのものまで書かれてないんです。二人が、いつ、どこで会ってるのか、どんな思いで手を携えて生きているのか、読者が想像するしかないんですね。でも、それがミステリアスで作品の個性となってるんやろうけど。