非常に興味があった「プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!涙と笑いの球界興亡クロニクル(長谷川晶一著)」を読んだ。
タイトルの通り、著者が10年間12球団すべてのファンクラブに入会し、そのサービスを分析した・・・という何とも無謀で素敵な内容に感心しながら、ページをめくる。各チームがファン獲得に様々な営業努力をしているのが10年の歴史でよく分かる。
私が小学生の頃、我がジャイアンツにはファンクラブが存在していなかった。当時絶大なる人気を誇っていたので、そもそも持つ必要もなかったのだろう。仕方なく私たちは同じ球場を本拠地としていたファイターズ友の会に入会していた。ほとんどの友人たちは会員になっていて、当時他球団に圧倒的な差を付けるほどの会員数を誇る人気ファンクラブだった記憶がある。その会員数の威力をいかんなく発揮したのが1978年のオールスターでのこと。ファンクラブから「オールスターにファイターズ選手を選出しよう」との呼び掛けに会員が賛同した結果、9ポジション中8名が選ばれてしまう事態となり、2選手が辞退することになった。それほど私たちには恐るべしパワーがあったのだ。その時の入会特典は「全試合無料観戦(本拠地だけだったかな?)」だった。当時のファイターズはとにかく弱く、いつも後楽園球場は驚くほどガラガラだった。しかし週末の試合に来場すると「(印刷)サインボール」を始め、様々なグッズを貰えたので、グッズ目当てに友達と後楽園に行ったものだ(でも試合観戦はほとんどしなかったな)。
入会時、更新時にジャンパーや帽子が貰えた感動と興奮が蘇りながら、筆者の高ぶる気持ちと一緒にあっと言う間に読み終えてしまった。とにかく最近のグッズは私たちの時代と比べかなり「質がいい」ようである。とにかく野球グッズには夢が満ち溢れていることに変わりは無い。
ちょっと来年は入会しちゃおうかな?