これまた喫茶店での話。
つい立を挟んで隣の四人掛けにはご年配のおば様三名と姿は見えないが恐らく小学生くらいの女の子の四人が座っていた。三人のおば様は最初女の子に色々と話し掛けていた。最初は口ごもっていた女の子も三人があれこれと興味津津で訊ねるので次第に声も大きくなり、自ら話しだすようになっていた。
しかしこの子の話がとても長い・・・当然オチも無い・・・
それまで身を乗り出すかのように聞き入っていたおば様達も飽き始めたのか、次第に三人での会話に夢中になり、挙句の果てに女の子が会話に入って来ても何の反応も示さず、そのまま三人だけの会話となり、女の子は「表舞台」から静かに消えて行った・・・
焚き付けておいてそれは無いだろう?と思う反面、子供によくありがちな展開に三人の心情もよく分かった。ただ気になったのは仕打ちの後にひと言も発っしなくなった「裏舞台」の女の子である。恐らくいじけてゲームか何かをやっているのだろう?と席を立つ瞬間にチラリと覗くと、三人の顔をちゃんと見ながら真剣に頷きながら会話を聞いていた。彼女の真摯な姿がとっても格好良く見えた。
次はもう少し会話を短く的確に話すと良いと思います。有限会社やな瀬不動産