誰にでも失敗談はあるものだ。
その内容や自分の落ち度によっては重く深く受け止めて、同じ過ちを繰り返さないようにしようと思うのだが、それを内に秘めるのと外に開放するのとでは大きな違いがある。失敗談を明るく話している人を見ると、その人の器と言うか、大きさと言うか、経験値の豊富さを感じてしまう。実際に「こんな成功をした」と言う話より、「こんな失敗をした」話の方が断然興味深いものである。もちろん失敗したくてしている訳でもないし、出来れば成功ばかりしたいものだが、人生そう上手くは行かないものだ。だからそのような時は深くため息をつくよりも、みんなに面白おかしく話して、笑い飛ばす方がいいと思っている。
ただ中には失敗談をひたすら隠す人がいる。プライドに傷が付くのだろうか?絶対に自分はミスをしないスタイルを貫き通しているように見える。だから傍から見ていて随分と窮屈で肩が凝るような生き方に思える。でも残念ながらそんな話に限って、回り回って耳に入るもので、それまで聞いていた話のつじつまが合わなくなる。そしてその都度「あ~あ結局真実はそうだったのね~」と残念な気持ちと同時にまだ「ひた隠し継続中」なんだな~と思ってしまう。残念である。
それは人様の人生や生き方のスタイルなので私がどうのこうの言う必要はないので、「いいじゃん、そんな格好付けないてもさ」と肩を叩きたくなる手をぐっとこらえる。
人生いろいろ、人もいろいろ、スタイルもいろいろ・・・