会合に車で出掛けた。終了の時間が延びてしまい、予定帰社時間が迫っていた。目の前の幹線道路の信号は赤。手前を右折すれば早い事は承知しているが、右折禁止である事も承知している。すると前方の車が急に右折をした。それに導かれるように私も右折してしまった。ハンドルを元に戻すと同時に目の前に警察官・・・二台とも仲良く路肩に駐車する。小太りの警官が近寄り、前の車を指差し「お連れさんですか?」と訊ねる。
車外に出る。右折禁止を十分認識していたのに何故・・・と自分を責めていると、前の車の若い運転手さんが「災難でしたね」と語りかけて来る。二台と二人なので当然事故だと思っている通行人が興味深く我々の顔を覗き込んで来るので、無理矢理笑顔を作る。若い運転手さんの手続きが先に済み、ようやく私の番である。交通量の多い道路なので、手渡していた運転免許証を一旦返された上で、車を歩道に乗り上げるようにと指示される。移動した後に、免許証を返すと「この距離でも免許証不携帯になりますかね」と小太りが得意気に笑う。「じゃあ今、シートベルトしなかったから違反ですかね?」と子供じみた抵抗をすると「いやそれは・・・」と書類に目を落とす小太り。署名をして、「お気を付けて」の言葉を背に車を走らせながら、何度も何度も右折した自分を戒める。何故曲がってしまたんだぁ~
そして僕はまた次回もブルー免許が確定した。