先日新聞で料亭女将の「おもてなし」の記事を読んだ。
2011年9月の長崎ひとり旅で見たことのある長崎市丸山で370年続く料亭「花月」。一期一会の縁は尊いものとの心構えの女将は、17世紀、ポルトガルやオランダ、中国の船が入港し、1639年鎖国体制が完成すると日本で唯一の貿易港となった長崎は外に心を開く歴史の先駆であり、「異国人を受け入れる長崎人の寛大さが、おもてなしの精神を培ってきたのでしょう」と女将は語る。
その記事の中でとても共感した箇所があった。もてなしは受ける側の「客ぶり」も大切。宴席は客と客、客と女将がつくります。豊かにできるかは客ぶりにもかかってます。「客なんだから」「金を払ってんだから」・・・と口にする人をたまに見掛けるが、その度非常に残念だな~と思ってしまう。もっともっと客ぶりを磨いてひとつでも多くの楽しい宴にしたいものである。