映画「しあわせのパン(2011年公開)」を観た。
【解説】『東京オアシス』の原田知世と『探偵はBARにいる』大泉洋が初共演を果たし、夫婦を演じたハートウオーミングな人間ドラマ。北海道でパンカフェを開いた夫婦のもとに集まる客たちとの温かい交流を紡ぎ出す。客として登場するのも森カンナ、平岡祐太、光石研、余貴美子といった個性派の俳優たちばかり。コメディーとはひと味違う優しさを醸し出す大泉と原田の掛け合いや、北海道の豊かな食材で作られた食事が起こす小さな奇跡が胸に染みる。
パン好きな私には何とも魅力的なタイトルである。いつもながら原田知世独特のワールドが広がり、以前観た「めがね」のようにパンを始め野菜、果物等の食べ物のシーンと共にゆったりとした時間が流れて行く。
洞爺湖の景色がまあ~素敵でお洒落である。本当にそんな夫婦がおるんかい?との突っ込みは入れずに景色だけでも十分に楽しめるメルヘンチックな作品である。
カンパーニュとはパンを分け合う人たちとの意味があり、それは仲間で家族の原点だと主人公は言う。このカンパーニュが映画の軸となり、様々な人間模様が交差するのだが、パンを分け合うシーンが多く取り上げられており、その都度つい笑みがこぼれてしまう。
何よりもキッチンに立つ女性の姿はいつだって素敵であると再認識させてくれるのだが、シーンによっては「(パンの)超熟のCM」を彷彿してしまう。