テレビで放映されていた「北のカナリアたち(2012年公開)」を観た。
【解説】湊かなえの連作ミステリー「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められている「二十年後の宿題」を原案に、吉永小百合主演、阪本順治監督で描くヒューマンサスペンス。日本最北の島・礼文島と利尻島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事件で夫を失う。それをきっかけに島を出てから20年後、教え子のひとりを事件の重要参考人として追う刑事の訪問がきっかけとなり、はるはかつての生徒たちに会う旅へ出る。再会を果たした恩師を前に生徒たちはそれぞれの思いを口にし、現在と過去が交錯しながら事件の謎が明らかになっていく。脚本を「北の零年」の那須真知子が担当。撮影は「劔岳 点の記」の木村大作。
あまり小百合ちゃんの映画を観る機会がないので30分が経過した時点からでも観始めた。20年の時間を経て教え子たちの行き違いと正直な本音が交差して行く様子にバイオリンの音色と北の海と非常にマッチする。先生が敬語で教え子たちに話す姿は小百合ちゃんのイメージとも重なり、とても好印象だったものの、サユリスト世代ではないにも関わらず「あの小百合ちゃんがぁ~」と思うような不貞行為はどうにも受け入れがたかった。
冒頭を観ていない為、細部が不明な箇所があったので、もう一度冒頭だけでも確認してみたいものだ。ちなみに柴田恭兵と仲村トオルが登場すると、つい「あぶない刑事じゃん」と思ってしまう。イメージの大きい作品は大変である。