念願だった松本幸四郎主演の「ラ・マンチャの男」を帝国劇場へ観に行った。
【解説】『ラ・マンチャの男』は、聖書に次いで世界的に読まれているスペインの国民的小説「ドン・キホーテ」を原作としたミュージカルで1965年にブロードウェイ初演。翌年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む計5部門を受賞。日本では1969年の初演より松本幸四郎が主演し、翌70年にはブロードウェイからの招待を受けて、マーチンベック劇場にて全編英語で現地の役者と渡り合い、計60ステージに立ちました。その後今日までの上演回数は1,207回に上ります。今回の『ラ・マンチャの男』では、幸四郎演じるドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンサ役に、2012年に宝塚歌劇団を退団後、『I DO! I DO!』で第22回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した霧矢大夢がこの舞台に挑みます。また2014年帝劇公演『シスター・アクト』のシスター・メアリー・ロバート役で美しい歌声を披露したラフルアー宮澤エマがアントニア役に挑戦。新しい共演者を得て、松本幸四郎の2015年「ラ・マンチャの男」がいよいよ始動します!
これだけ長い間支持されている「ラ・マンチャの男」の魅力とは一体何なのか?夕暮れの帝国劇場に向かった。舞台には上演前から牢獄シーンが披露されており、気分が高まる。そして上演直前に「休憩なし」とのアナウンスが流れ、2時間15分の上演が始まる。長くて高い階段が深くて暗い牢獄の絶望感を表現している。芝居の中で「芝居」と「現実」を行き交う不思議な感覚でセンバンデス(幸四郎)の低音の歌声が心地良く響く。また家来の従僕・サンチョがとても好印象だった。
こうなると松たか子バージョンのアルドンサの父娘共演が観てみたくなるってもんだ。